マイナビ看護学生就活BOOK2025
32/150

人の性格を変えることは難しいですし、そもそも変える必要がないかもしれません。シャイな性格でも社会で活躍している人はたくさんいるし、そこには看護師さんも含まれます。日ごろは自分から人に話しかけないタイプでも、看護師として患者さんと必要なコミュニケーションが取れればOKです。業務で求められることをできるかどうかが肝心なわけですから。「素の自分」と「看護師としての自分」を切り替えられる人は、むしろ優れた職業人とすら感じます。 就職活動における面接は、こうした力を養う絶好のチャンスです。「シャイな自分を変えられないからアピールできない」と考えるのではなく、「シャイだけど面接ではしっかりとアピールできる」自分をめざしましょう。そのためには、面接での話し方や立ち居振る舞いについて、トレーニングを重ねることが大切です。自分をより魅力的に見せるための話の内容・構成を組み立てておき、それを実演する(人前でそれを披露する)機会を増やすことで、確実にスキルアップできます。勢いだけで自己アピールするような学生より、ずっと説得力のある話ができるかもしれません。問すること自体が悪いわけではありません。しかし、待遇面などは募集要項やパンフレットなどの記載から事前に確認できることがほとんど。より詳細が知りたければ、説明会やOB/OG訪問などで質問したほうがベターでしょう。また、「人間関係はいかがですか?」といった漠然とした質問ではなく、「プロ意識が高い皆さんの中で足手まといにならないか心配もあるのですが、看護部にはどんな雰囲気の方が多いでしょうか?」というように、聞き方を工夫してみましょう。計画で成り行き任せにするより、将来像を思い描くことは大切ですが、実際にキャリアを構築していく上では、思ったように物事が進まないケースも多いもの。変化が激しい医療界では、なおさらです。それでも、あきらめて思考停止しないでください。現在の自分の視野に入る限界、たとえ数年先まででもかまわないので、最長距離まで想像力を届かせてみましょう。「子どもに働く楽しさを教えられる母親が理想」など、どんなイメージでもOKです。人生の可能性にあふれた学生の皆さんだからこそ、楽しく「妄想」を膨らませてみてください。無質個「自分のキャリアを考える」にしても、あまり先のことまでは分かりません。何年先のことまで見通せばいいのでしょうか?これだけ変化の激しい世の中で、数十年先のことまで明瞭に見通すのは難しくて当然です。Q面接の中で、待遇や人間関係のことを聞くのはNGですか?Qあえて面接中に尋ねるメリットは少ないですが、どうしてもという場合は聞き方に工夫が必要です。あなたに必要なのは、自分の個性を無理に変えることではなく、プロをめざす心構えとトレーニングだと思います。昔からシャイな性格なので、面接で自己アピールする自信がありません。どうすれば自分を変えられますか?Q32

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る