マイナビ看護学生就活BOOK2025
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込むよう努力。スマートフォンのカレンダー機能を用いてパズルのように予定を入れていくことで、時間のロスが発生しないよう注意していました。電車での移動時間や、ベッドに入ってから入眠するまでのわずかな時間も、頭の中で面接のシミュレーションをしていたほどです。社地 私も、6月の平日がほとんどすべて保健師の実習で埋まり、就職活動と両立させるのは簡単なことではありませんでした。志望先である県の選考日と病院の面接が、実習期間かつ土日で連続していたときが一番厳しかったです。実習中、帰宅後は記録や学習のために時間を割く必要があるため、千乃さんと同じように移動時間などを活用していました。スマートフォンで公務員試験の対策講座を視聴する、面接の典型質問に対する回答を考える、といったことです。佐藤(く) 実習には全力で臨みたいからこそ、いかに就職活動を効率よく進めるかが大切ですよね。私も、実習中は目の前にいる患者さんのことを最優先で考え、空いている時間で選考対策などを進めるよう心掛けました。スマートフォンのアプリと紙の手帳を併用し、書類の提出日といった「期日」はアプリで、その日にやるべき「タスク」は手帳で管理することで、抜けや漏れがないように注意しました。志望先から指定された項目の健康診断を受ける必要があり、結果が出るタイミングから逆算して受診時間を捻出することが、意外に大変だったのを覚えています。Q 情報収集や法人分析について、工夫した点などあれば教えてください。佐藤(く) 私たちの学年はコロナ禍で通学できない期間が長かったため、先輩とのつながりが他学年より弱めだったかもしれません。だからこそ必要だったのが、チャンスを逃さず情報を集める姿勢。私の場合、一学年上の先輩が就職活動の経験談を語るイベントようですが、語学の勉強もしておいた方がいいでしょうか?」など、気になっている点をたくさん聞いておきました。社地 志望している県(保健師)のインターンシップは、5日間かけてじっくり行われる内容でした。領域別に担当の方からお話を伺った際は、皆さんがこの仕事にかける熱意や誇りを実感しました。さらに、難病申請の書類確認など実務のお手伝いもさせてもらい、保健師業務の一端を体験することができました。インターネットで調べるだけでは難しかった、具体的な仕事のイメージを持てたと思います。 さらに、病院の情報を調べに参加した際、志望先に内定した先輩の連絡先を伺い、メールで個別に質問しました。 また、志望先には説明会だけでなく、病院見学にも2回訪れています。実際にそこで働く看護師さんの話が聞けることはもちろん、笑顔で働いている方が多いなど病棟の雰囲気が分かり、自分が働くイメージを持てました。この病院では「ナースコールを鳴らさない看護」を理念に掲げているのですが、それが言葉だけでなく現場で実践されていることに驚きと感動を覚えました。佐藤(千) 確かに、直接見に行くからこそ分かることも多いですよね。私の志望先では、子育ても仕事も頑張っている看護師さんが想像以上に多く、先に退勤する方を「お疲れさま!」と快く送り出す声が掛かるなど、両立を応援するような雰囲気を感じ取れました。また、どのフロアに移動しても、スタッフ同士が明るくあいさつし合う姿が多く見られたことも印象的でした。 インターンシップでは新卒の看護師さん2人とお話しさせていただく機会があり、気軽に質問することができてありがたかったです。「この立地ならではの困り事はありますか?」「海外の患者さんも多いる際は、マイナビ看護学生の機能を活用。自分の就職活動の軸をもとに、「こだわり条件」などにチェックを入れて検索できるので(病院検索機能)、とても効率よく志望先を絞り込んでいくことができました。Q 数多くの職場がある中で、内定先を選んだ「決定打」はどんなところでしたか?社地 自治体選択でも病院選択でも共通して注目していたのは、職場の第一印象と雰囲気です。「自分がいきいきと働いている姿を想像できるか」という視点を持ち、インターンシップなどでしっかりと確認しておきました。 また、自治体選択では地域保健師として「できる方法」を住民と共に考えていくMisato Syachi50

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