いのかもしれません。自分らしいこの場所できっと豊かに咲き誇るQ 就職活動全体を振り返ってみて、何か反省点はありますか?佐藤(千) 決して悔いが残っているわけではありませんが、体力的にも時間的にも厳しく、せかせかしている時期が続いてしまいました。もう少し早めに就職活動をスタートできたら、よりよかった気がします。精神的にゆとりを持つことで、実習など他の活動にも力を注ぎやすくなるからです。佐藤(く) 早めの段階から一つの病院に絞り込んでいたので、他院との比較が手薄になりがちだったことが反省点です。いざ志望動機をまとめるときに、先生から「それは他院でも取り組んでいることじゃない?」と突っ込まれてしまい、あらためて調べる必要が出てきました。志望先の魅力を説明するには、そこのよい部分に着目するだけでは不十分だったと気付きました。社地 病院の中で第1志望としていたところの選考に、応募が間に合わなかったことです。「まだ大丈夫だろう」と油断していたら、いつの間にかどの日程も埋まっていて、頭が真っ白になりました。幸い、同じくらい志望度が高い他院の応募には間に合ったからよかったものの、出遅れてしまったことのショックはとても大きかったです。Q これから就職活動へ立ち向かう後輩たちへ、アドバイスをお願いします。社地 面接でエピソードを話すときは、ぜひそのときの様子を思い浮かべてみてください。実習で受け持った患者さんの顔や会話をイメージしながら話すことで、緊張しながらも自然に言葉が出やすくなります。就職活動という言葉に身構え過ぎず、自分らしく「なりたい姿」に向かって進んでいきましょう!佐藤(千) 内定先は自分自身がこれから働く職場であると同時に、臨床経験の基礎を形づくる重要な場所です。妥協せず、納得いくところを探しましょう。そして、先生、先輩、友達をたくさん頼ってください。私たちの大学は学生同士が協力し合う雰囲気が強かったので、面接で聞かれた項目などを共有しながら一緒に乗り切った感覚です。佐藤(く) 実習や国家試験対策など、看護学生の就職活動は他のことと並行して進めるもの。後悔がないよう、スケジュール管理を怠らずにコツコツ進めることをお勧めします。自己分析をしっかりと行い、譲れないところを明確化することで、めざす看護師像に近づけるような病院を見つけましょう!Q それぞれの道を歩み出す皆さんが、これから目標とする看護について教えてください。佐藤(く) 病棟実習を通して、時間がない中でも患者さんとしっかり向き合い、その思いや価値観を最大限尊重できる看護師になりたいと感じました。特に、地域に帰っていく患者さんがその人らしい生活を送り続けるために、退院に向けて伴走できるよう力を付けていきたいです。社地 住民の皆さん一人ひとりの声に耳を傾け、できない理由ではなく、できる方法を共に考えられる保健師をめざします。個人から家族、コミュニティー、地域全体まで幅広い視野を持ち、対象を理解して的確にニーズをとらえながら、根拠に基づいた誠実な保健活動を展開していきたいです。佐藤(千) 老年看護実習で実感したのは、病院と生活の場をつなぐことの重要性。さまざまな観点からその人の生活をアセスメントし、退院後までを見据えて切れ目なく支えられるような看護師になりたいです。私のリラックス方法は、おいしいものを食べること、そして親友に会うこと!私も選考の帰りに甘いものを買って、自分へのご褒美にしていたよ家族や友達と話して笑うことが、いいリフレッシュになったな52
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