マイナビ看護学生就活BOOK2025
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棟で新人教育担当者やチューターの手厚い指導を受けることができました。チューターには、仕事のことだけでなくプライベートの悩み事や困り事など、様々な相談に乗っていただきました。福岡から引っ越してきて知り合いもいなかったので、本当に助かりました」呼吸器内科病棟には、肺がんや肺炎をはじめとする慢性の呼吸器疾患を中心に、急性期から看取りまで幅広い患者が入院している。化学療法や放射線・陽子線治療を受ける患者、吐き気や倦怠感といった副作用と闘っている患者が多いこともあり、「心のケア」が求められるという。一方、循環器内科病棟は、不整脈や心不全等の治療のために、カテーテル検査・治療を受ける短期入院の患者が多いのが特徴だ。術前・術後管理を徹底するとともに、医師と連携し検査・治療をスムーズに進めることが求められる。「声の掛け方一つで、患者さんの治療に対する向き合い方が変わってきます。呼吸器内科病棟では、患者さんお一人おひとりの性格や状態をしっかりみて、声を掛けるよう心掛けています。その結果、患者さんが元気になって笑顔を見せてくれたときや、ADL(日常生活動作)が上がってご自宅に帰ることができたときは、大きなやりがいを感じますね」入職3年目からはワーキング活動にも力を入れている。「質向上ワーキンググループ」では、患者満足度調査をもとに、安静度を可視化する取り組みを実践。現在参画している「急変対応ワーキンググループ」では、人体模型を使ったシミュレーションにより、気管挿管や心臓マッサージ、AED(自動体外式除細動器)の使い方を指導したり、患者さんの治療に対する思いを可視化する仕組みの構築など、様々な分野で創意工夫を積み重ねている。「最近は、日勤のリーダー業務を担当する機会も増えてきました。自分の受け持つ患者さんだけでなく、病棟全体の状況を把握する必要があります。これまで以上に責任感を持って取り組んでいます」仕事もプライベートも全力で取り組む─。これが興津さんのモットーだ。筑波大学附属病院では、4週8休制が基本。特別休暇は計5日間取得することができ、週休と組み合わせて最大で連続9日間の休暇にすることや、希望で3連休や4連休を取ることも可能。ワークライフバランスを実現できる環境が整っている。「趣味はアウトドア。群馬や栃木、長野で登山をしたり、房総や伊豆でダイビングをしたりと、休日は働きやすい環境も大きな魅力休日は登山、ダイビングへワークライフバランス実現のポイントは、仕事も遊びも全力でやり切ること。仕事は皆で協力してできるだけ早く終え、クルマでの移動中に気持ちの切り替え。帰宅後はプライベートに徹します。登山もダイビングも社会人になってから始めた趣味ですが、登山では日本百名山のうち二十数座に登頂しました。今後は登山仲間を増やし、病棟で“登山部”をつくりたいですね。看護師のライフスタイル58

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