マイナビ看護学生就活BOOK2025
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国府台病院は一般科と精神科、HCUを合わせて335床を擁する地域の拠点病院だ。国立国際医療研究センター(NCGM)に所属し、先端医療の研究所としての顔も持つ。国府台病院では、「こころとからだを看る看護」のできる看護師の育成をめざしている。看護師として働く母親に憧れ、物心が付いた頃から看護師になると決めていた田中穂香さんも、この方針が入職の決め手の1つになった。「患者さんに寄り添える看護師になりたくて、こころのケアも学びたいと考えました。実際に働き始めると、一般病棟にも精神疾患を併せ持つ患者さんは多く、こころとからだの両面を看ることの大切さを感じています」病院見学で先輩の姿にひかれたことも入職理由の1つ。特に1年目の看護師と学生だけで対話した時間がこころに残っている。「身近な先輩と話すようなプライベートな感覚で何でも質問できました。その看護師の方が、とても活き活きと働いている様子を感じ、自分もここでキャリアをスタートさせたいと思いました」コロナ禍で実習期間が短く技術面に不安があったが、外科病棟に配属された後は手厚い教育体制により無理なく業務に入り込めた。焦らず確実にスキルアップ現在は手術前後の患者さんなど、6名ほどを受け持っています。手術の前日や当日は患者さんの不安が大きくなりやすく、翌日は体の状態が変化しやすいなど必要なケアは異なります。観察や会話を通じ、その時々に求められるケアを判断できるようになってきました。こころとからだの両面から寄り添い、徐々に回復されていく患者さんの姿を見ることが何よりの喜びです。こころとからだをケアして一人ひとりに深く寄り添いたい「こころとからだを看る看護」という方針に看護師としての理想を感じて入職した田中さん。手厚い教育体制に支えられて、外科病棟で焦らず確実にスキルアップを重ねつつ、プライベートでは看護師宿舎生活での一人暮らしを謳歌している。Life Style看護師のライフスタイル国立国際医療研究センター国府台病院公的病院(国家公務員、独立行政法人、赤十字等)60

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