感覚がありました。手術当日などはこころのケアが大切ですし、人数が増えると業務量も増えます。患者さんの状態を踏まえてケアの内容を考えたり、優先順位を判断して効率よく動いたりできるようになってきたと思います」田中さんが当初から大切にしているのが、忙しくても患者さんに笑顔で接し、気持ちを和ませる会話をすることだ。「笑顔での会話を意識するうちに、患者さんもこころを開いてくださったと感じられた瞬間はとてもうれしいですね。さらに患者さんが回復して笑顔で退院される姿を見ることができ、時には退院時に『ありがとう』といった言葉をいただけると、看護師の仕事の素晴らしさを実感します」看護師宿舎生活で一人暮らしを謳歌現在、田中さんは看護師宿舎生活を楽しんでいる。千葉県出身で4、5月は週2回の基礎看護技術研修で必要な技術を身に付けて、6月以降も月数回の研修でスキルアップができた。体系的な研修制度に加え、先輩看護師によるサポート体制も充実している。チューター制度では年の近い先輩と1対1の状況で悩みや心配事について相談でき、精神面でも支えられたという。さらに1年目は、毎日異なる看護師がフォローに付くこともあり、様々な先輩と交流する機会を持てた。「どの先輩も親身になって助言をしてくれました。さらに、『田中さんは患者さんの話を聞く姿勢がとても温かいね』と良い面を伝えられたことも励みになりました」入職直後は手術後の回復期にある状態の落ち着いた患者さんを担当。業務に慣れてくると手術の前日や翌日、さらに当日の患者さんを任され、担当する患者さんの人数も少しずつ増えていった。「焦らず確実に仕事を覚えられる自宅からも通えたが、社会人になるのを機に一人暮らしをしたいと望み、病院から距離が近いきれいな看護師宿舎が完備されている点も国府台病院に魅力を感じたポイントだった。「初めての一人暮らしで、自分の好きなように生活をデザインできることが、とても楽しいです。家賃補助があり費用が抑えられることも助かっています」この先、結婚や出産といったライフイベントを想定しつつ、国府台病院で看護師としてのキャリアを歩んでいきたいと考えている。「敷地内の保育所に子どもを預けて働いたり、子育て期は外来病棟に移って短時間勤務をしたりする先輩看護師の姿を見て、将来のビジョンが少しずつ描けてきました。自分の理想とする患者さんに寄り添える看護師に近づくために、プライベートでも幸せな人生を歩んでいくために、日々の積み重ねを大切にしていきます」田中 穂香さん国立国際医療研究センター国府台病院職種 看護師Profile千葉県出身。千葉県立保健医療大学卒業。看護師である母親が活き活きと過ごしている姿を見て、幼少期より看護師への夢を抱く。合同就職説明会で国府台病院を知り、病院見学に参加して、看護方針や教育体制、福利厚生など多くの点に魅力を感じて入職を決意。入職年 2023年出身校所在地 千葉県病院所在地 千葉県診療科目 外科・整形外科・眼科CHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は国立研究開発法人国立国際医療研究センター国府台病院仕事で失敗をした時などは落ち込むこともありますが、オン・オフの切り替えを意識して気分転換をしています。オフの時間は「自然豊かな場所を訪れる」「気ままにショッピングをする」「家族や友人など信頼できる人と話す」「料理に集中する」などが、お気に入りの過ごし方。プライベートの夢は、結婚して子どもを育て、そして大好きなコーギーを飼うことです!61
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