マイナビ看護学生就活BOOK2025
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特定機能病院として高度な先端医療を提供し、急性期医療の砦であるとともに災害拠点病院として地域医療の中核を担う関西医科大学附属病院。Mさんが勤めるのは、総合周産期母子医療センターと小児医療センターに属するNICU(新生児集中治療室)だ。「NICUは胎週数22週以降28週未満の超早産児や、疾患を持って生まれた赤ちゃんを対象としています。胎内と同様の光や音の環境が必要な赤ちゃんも多く、人工呼吸器や輸液管理など繊細な看護が求められます」大学の実習でNICUを経験することはほとんどない。Mさんも、最初はその特殊な環境に衝撃を受けたという。超早産児へ高度な医療を提供するだけに、NICUには経験豊富な看護師が多い。そんな中で頼りになったのがシスター役の先輩だ。「学校で学ばなかった手技も、手本を見せながら一つひとつ教えてくれました。他の先輩との仲介役となり、話しかけやすい雰囲気をつくってもらったこともありました。さらに心強かったのが、部署別ラダーです。自分のペースに合わせて着実に成長できたと思っています」2年目には超早産児の看護を受指導役の先輩とラダー制度が成長をサポート特定機能病院の高度な看護技術を習得することができるだけでなく、シスター制度をはじめとする新人教育が充実していることから当院を選びました。子どもが好きなだけに、小児科での看取りなどに不安もありましたが、NICUで赤ちゃんの生命力に触れるたび「天職かな」と思い始めています。元気に成長していく赤ちゃんと、家族の笑顔が一番のやりがいです。赤ちゃんの生命力を看護で支え家族の笑顔につなげたい超早産児や疾患を持った赤ちゃんを受け入れるNICU(新生児集中治療室)で働くMさん。高度な看護で赤ちゃんに寄り添い「赤ちゃんと両親が家族になる支援がしたい」と語るMさんに仕事のやりがいや成長の軌跡、プライベートについて話を伺った。Life Style看護師のライフスタイル関西医科大学(附属病院・総合医療センター・香里病院)大学病院62

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