マイナビ看護学生就活BOOK2025
63/150

役のシスターとして後輩のサポートも担当している。「指導役ではありますが、後輩からの質問にハッと気づかされることも多く、私自身の振り返りの機会ともなっています。先輩にしてもらったことを受け継ぎ、手技はもちろんメンタル面でのケアも大切にしたいと思っています」NICUは看護師も赤ちゃんと一緒に成長する場所だというMさん。指導においても後輩と一緒に成長することをめざしている。意思を示せない赤ちゃんには、厳密で丁寧なケアが求められる。その日にうまくいかなかったことは、自宅に帰ってもふとした瞬間に思い出してしまうこともあるという。「そんな時は、仕事を分かり合える同期や年の近い先輩に相談します。一緒に食事をして話すうちに、オフは海や山で冒険し大自然のパワーを充電するけ持ち、退院までサポートした。「胎週数27週で生まれた500グラムの赤ちゃんでした。呼吸器や輸液も厳密に管理し、少しの変化も見逃さないよう細やかな看護を心がけました。点滴がひとつずつ減り、呼吸器が気管チューブからマスクに変わっていく。赤ちゃんの生命力を間近で感じる仕事に大きなやりがいを感じました」さらにMさんが大切にしているのが、赤ちゃんと両親が家族になる過程を支援することだ。ほとんどの母親は『ちゃんと産んであげられなかった』という自責の念を持っているという。「思いに寄り添うことはもちろんですが、赤ちゃんが少しずつ元気になる姿をお見せすることが大切だと思っています。ご両親の笑顔が日を追って増え、退院する時には家族のカタチが見える。この瞬間には、これまでの苦労も吹き飛びます」3年目となった今年度は、指導いつの間にかオフの気分に切り替わります。仲間からのエールが何よりの不安解消法ですね。もちろん勉強も大事。勉強すれば自信もつきますから」時には長期休暇を取って旅行でリフレッシュする。頑張った自分へのご褒美も忘れない。「海や山など大自然が好きで、アクティブな旅を楽しんでいます。沖縄の西表島では、一般の観光客が行かないようなジャングルを歩き、秘境とされる滝までトレッキングしました。自然の中に身を置くと、心がエネルギーで満たされてきます」そんなMさんの目標は、観察力を持ち些細な変化も逃さず気づける看護師だ。「3年目となりましたが、学ぶことはたくさんあります。初心を忘れず、同期や先輩、医師など多職種との関係性を深め、赤ちゃんとご家族にとって最善のケアを追求していきたいです」M.M.さん関西医科大学附属病院職種 看護師入職年 2021年出身校所在地 奈良県病院所在地 大阪府診療科目 小児科Profile小学生の頃、祖父が病気になり在宅で看取った。その時の訪問看護師の熱心な看護と優しさに、子ども心にも感銘を受け「大きくなったら看護師になりたい」と決めたという。小さな頃からの夢を叶え、現在は患者さんに一番近い看護師をめざしNICUで活躍中。CHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は学校法人 関西医科大学(附属病院・総合医療センター・香里病院)普段のリフレッシュ方法は、好きなものを制限なしで食べてよく寝ること。長期休暇では国内外へ旅行に出かけることが多いですね。この夏は韓国旅行で焼き肉グルメを楽しんできました。当院は院内保育所もあり、仕事と家庭を両立させている先輩方がたくさんおられます。ライフステージが変わっても自分らしいキャリアを積んでいきたいと思っています。63

元のページ  ../index.html#63

このブックを見る