だけです。このように、段階を踏みながら、安心して病棟業務に慣れていけました。極めて忙しい病棟にもかかわらず、新人看護師はとても大切に扱われています」「残業も少ないと思います。『残業を無くそう』という意識が徹底しているので、業務が終わった看護師は他看護師の残務を肩代わりして片付けています。そのおかげで、私も家には早く帰ることができています。また希望休は100%、望み通りに取れます。そういう意味では、仕事のオンとオフをはっきりさせやすい職場ですね」もっとも、新型コロナが流行してからは、オフの時間とはいえ外出もままならなかった。その分、家で自炊を楽しんでいたという。ちなみに実家も東京だが、夜勤や早出で家族との生活サイクルが合わなくなったこと、また仕事とプライベートの切り替えをきちんと仕事のオン・オフは付けやすいざまな病棟の新人が集まる少人数研修も毎月1日、設けられている。病棟であまり用いることのない技術や知識は、この研修でキャッチアップできるという。「勉強したい新人看護師にとっては恵まれた環境だと思います」そう話す森さんは、自身の成長を日々実感している。「新人に無理な仕事をさせないのも、私のいる病棟の特長です」森さんの所属する病棟では新人に、看護技量に見合った患者の数、重症度しか担当させないのだという。「私が1年目の6月頃に担当していたのは、軽・中等症の患者さん2人ほどでした。もちろん日勤だけです。10月になってやっと、重症患者さんを5、6人担当させていただけるようになりました。けれど夜勤はその時まだ、月に2回新人に病棟業務で無理をさせない職場行いたいと考えたことから、入職後に病院から少しはなれた場所で一人暮らしを始めた。「華美な生活をしなければ、お給料だけで十分、一人暮らしも可能です」とのことだ。今後の抱負を尋ねると、「もっと勉強したい」との答えが返ってきた。病棟で日々働くにつれ、まだ不足している知識に気づくのだそうだ。日々学び、看護師として一人立ちすることが当面の目標なのだという。「そうやって若いころに頑張っておけば必ず、あとで自分のためになると信じています」そう語る森さんの表情は明るい。「もっと勉強したい」。そう思える職場森 真由さん日本大学医学部附属板橋病院職種 看護師入職年 2021年出身校所在地 東京都病院所在地 東京都診療科目 血液・腫瘍内科リウマチ・膠原病内科Profile学生時代から「オンとオフの切り替え」は上手く、勉強は頑張りながら、学生生活も満喫した。特に旅行が好きで、旅行に合わせて勉強のスケジュールを立てていたほど。「学生時代はその時しかできないことを楽しむ」で正解だったと今、実感している。CHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は学校法人日本大学日本大学医学部附属板橋病院友達と美味しいものを食べ歩くのが一番の楽しみです。自炊して友人を招く機会も増えました。休みの日には、少しくらい疲れていても、意識的にリフレッシュするように心がけています。部屋で眠っているより、そちらの方がずっと元気な週明けを迎えられますよ。65
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