マイナビ看護学生就活BOOK2025
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患者さんに「よく眠れましたか?」と聞く自分が眠れていない…「実習記録や事前学習で寝不足の毎日。眠すぎて頭痛も出てきた。患者さんに挨拶する笑顔の裏で、早く鎮痛薬が効くのを待っている」実習中は記録や勉強に追われて慌ただしい。しかし、自身の体調管理も重要だ。体調が万全でなければ実習中の集中力が落ちるし、患者さんの体調を気遣う余裕もなくなってくる。実習先への往復時間を有効活用するなどして、睡眠時間を確保する工夫をしよう。「実習記録の書きすぎで、プライベートのメールでも硬い言葉を使いたくなる。友達からのメールも『以上のことから~』と締められていて、思わずほっこり」家に帰ってもナースコールや救急車の「幻聴」が聞こえるアセスメントで使う硬い言葉がプライベートでも頭から離れない※このページは看護学生のヒアリングをもとに構成しています。指導者や担当看護師に報連相する心の準備に時間がかかる実習編就活に際して、思いがけない「あるある」に翻弄されることは少なくない。ここでは、看護学生から寄せられたリアルなエピソードをお届けしよう。いかに睡眠時間を確保できるかが鍵カルテを見ていると睡眠不足で眠くなる実習前は億劫だけど終わったらもっとやりたくなる現象実習事前課題の参考書でカバンがぱんぱん患者さんからの何気ない励ましの言葉で泣きそうになる食べる寝る記録する実習始まる前日は担当教員に行動目標と計画見せに行くから教室からみんないなくなるバイタルサイン測定後、報告にいくときが一番緊張する怒られないようにカンファ前に全力で話し合う実習期間中は早歩き金曜日帰ってきたら爆睡トイレが一番落ち着く患者さんの病室が落ち着くようになるころに実習が終わる1「シャワー中、ふとナースコールの音が聞こえた。『あれ?』と思い、シャワーを止めると、何も聞こえない。気のせいかと思ったら、またナースコールが……」「『結局、何が言いたいの?』と担当看護師さんから言われてしまった。それ以来、報連相する際に身構えてしまい、なかなか声をかけられなくなった」実習中に鳴り響くナースコールが耳に残り、ふとしたときに「幻聴」が聞こえるという実習生は多い。「夢の中でもナースコールが聞こえた」「救急車の音が聞こえると、反射的に身体が動いてしまう」といった声もある。それだけ全力で実習している証だといえるだろう。どの職業でも同じだが、相手は簡潔に用件を知りたい。事前に伝えたいことをまとめたり、他の人の話し方をまねたりして、伝え方のコツをつかもう。また、日ごろから距離を縮めておくと、話しかけやすさも変わってくる。日常のコミュニケーションを大切に!普段は使わない言葉でも、ひたすら使っているとなじんでくる。硬い言葉がつい出てしまうのは、ある種の「職業病」といえるかもしれない。アセスメントの力は、看護の仕事だけでなく、社会人として生きていく上でも大いに役立つ。ぜひ、使いこなせるようにしよう。72

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