マイナビ看護学生就活BOOK2025
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き、専門知識を持った先輩が適切なアドバイスをしてくれるのはとても心強いです。   高山 ひとつのチームとしてそれぞれが得意分野をアドバイスし合い、病院全体・地域全体で患者さんを支えていけたら嬉しいですね。青柳さんは入職して、どんなところに仕事の魅力を感じていますか。   青柳 まだローテーション中ですが、先輩方のアドバイスもあって最近は、採血やルートキープなどできることが増えてきました。学校と実際の現場では手技の難しさも対応の仕方も違うので、現場で生かせる看護技術が少しずつ身についてくるとやりがいを感じます。   高山 ローテーション後にどの部門で働きたいかなど、イメージすることはありますか?   高山 病棟それぞれで患者さんへの接し方にも特徴がありますよね。私は現在、循環器病センターで内科・外科両方の看護に当たっています。内科では心不全や内科的カテーテル治療、外科では周術期を通して、患者さんの状態変化を見逃さないようにすることが大切。最初は息苦しさがあって寝たきりの状態だった方が、徐々に酸素吸入が不要となって歩けるようになるなど、回復される様子を見られるのはやりがいが大きいです。   青柳 先輩は心不全療養指導士の資格も持っているんですよね。   高山 そうですね。もともと祖父が心臓にペースメーカーを入れる治療をしていたので、それが循環器分野に携わりたいと思った理由です。心臓に疾患を持つ方は、治ったとしても生活習慣などから心不全につながりや教えていただけたので、間違えてから気付くのではなく、スムーズに準備ができました。   高山 それは良かった。青柳さんは分からないことを自分から積極的に聞く姿勢があって、こちらからは時々アドバイスするくらいでしたよ。循環器病センターは忙しい病棟ですが、最後までペースについてきてくれて、すごいなと感じました。専門知識を高め、チームで患者さんのこれからを支える   青柳 現在は2期目のローテーションに入り、血液・神経内科で経験を積んでいます。循環器はどちらかというと急性期の印象が強かったですが、こちらは入院経過の長い患者さんが多く、慢性期に寄り添うイメージ。コミュニケーションをしっかり取って信頼関係を築く大切さを学んでいます。すいのが現状。退院してからも良い状態を保てるように、入院時から生活指導やリハビリテーションを行って退院後の生活をイメージしてもらいたいと考え、資格を取得しました。   青柳 心臓病教室など、病棟全体でも退院後の指導に力を入れていると聞いています。   高山 例えば自炊で塩分を取り過ぎて再入院の経験がある方や投薬を中断してしまった方など、自己管理が難しい方へ個別に指導することも多いです。どうしても難しい場合は管理栄養士さんに入っていただいて栄養指導をしたり、ケアマネージャーさんに塩分制限ができる宅配の食事の導入を検討してもらったり、院内外のいろいろな職種の方と連携して、具体的な解決策を探っています。   青柳 患者さんへどう説明していいか分からないと   青柳 ローテーションで回った2つの病棟がとても働きやすかったので、興味があります。急性期も慢性期も実際に経験してから、自分の持ち味や相性を考えて本配属に向かえるのはローテーション制度の良いところ。まだ専門的なことは考えていませんが、配属が決まった部門で経験を積んで、より役に立てる知識や資格も身につけていきたいです。   高山 そうですね。私も循環器分野の知識を深めて、心不全関係や認知症など高齢者看護関係でキャリアを描いていきたいと考えています。将来に向けて、看護部が一緒にキャリアアップの計画を考えてくれるところも当院の魅力。専門の資格や認定看護師資格を考えている人も、最初の一歩を踏み出しやすい環境ですね。Profile2019年に入職。消化器内科病棟、整形外科病棟、循環器病センターをローテーションで回った後、同センターへ配属。日本循環器学会認定・心不全療養指導士。Mituki Takayama看護実習を機に、2023年入職。ローテーション制度のもと、循環器病センター、現在は血液・神経内科を経験。新たな疾患知識や看護の視点を学んでいる。Tatuki AoyagiCHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は国立大学法人山形大学医学部附属病院77

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