マイナビ看護学生就活BOOK2025
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近は感染症以外の疾患も勉強したいと思い始めています。山下 配属希望調査が定期的にあるので、別の科で経験を積みたいと思ったときにも異動しやすい病院ですよね。私自身は「色々な科を経験して、やりたい分野を見つけたい」という理由から荏原病院を選びました。これまで外科病棟、地域包括ケア病棟、感染症内科病棟を経験し、幅広い疾患を見られています。最後に、これからの目標を聞いていいですか?山本 直近の目標は静脈注射試験の合格ですが、1年目に必要な看護技術をひと通り習得し、2年目には後輩にもそれを教えていけるくらいに成長したいです。入職時に立てた「3年後どうなりたいか」の目標に従って年間や月の目標を考えていくので、先々のキャリアを見据えながら技術を積み上げていきたいです。山山下 希望者は他の病棟の勉強会にも参加できますし、認定看護師等認定に向けた派遣研修などもあり、継続的に研鑽を積めることも当院の魅力ですよね。色々な診療科を経験しながら将来の選択肢を考えていける山下 仕事をしていて一番報われるのは、患者さんの笑顔を見られる瞬間です。以前、高齢の女性患者さんから援助の際に拒まれたことがありました。めげずに親身な関わりを心がけた結果、2週間ほどで笑顔に変わり、受け入れていただけたことがありました。「自分にできることを誠実にやっていれば伝わるのだな」と感じて嬉しかったです。山本さんは印象に残っている患者さんはいますか?山本 看護学校の授業で「感染症の患者さんは隔離す。患者さんに対しては「自分の家族を想像して、されて嬉しいと思うケアを提供する」という先輩の教えを大切にしていますね。山本 最近は学校で学んだ知識と実践での違いをよく実感します。現場では患者さんそれぞれに疾患や症状に特徴があり、その方に対してどう工夫すればいいのかに悩むことが多いです。山下 山本さんはしっかり成長しているので大丈夫。1つひとつ目標をクリアしていますし、良い看護師になるだろうなと期待感を持って見ていますよ。山本 ありがとうございます。入職時のグローアップ研修だけでなく、月1回の研修があることが有難いです。医療機器の使い方から検査の出し方まで細かく教えていただき、すぐに実践できるので、看護技術が身に付きやすい実感があります。によって孤独感に苛まれることが多い」と聞き、「一番近くにいる存在として不安を和らげられたら」という志を持って入職しました。実際に不安の強い患者さんを初めて担当した際には対応に迷いましたが、先輩に教わりながら安心感につながる関わりを心がけた結果、不安言動が減っていき、自分なりに寄り添えたかなと大きなやりがいを感じられました。山下 日々の看護からも、その志は伝わってきます。山本さんの患者さん対応は本当に素晴らしいので、その気持ちを忘れずにいてほしいです。入職前から感染症内科希望でしたよね。山本 はい。幅広く感染症を見られると感じた当院を志望し、希望通りの配属になりました。実際に働いてみると、感染症と併せてさまざまな病気を持った患者さんが来院されるので、多様な疾患を勉強できています。最下さんはどんな目標を持っているのですか?山下 新人看護師の3人を「もう大丈夫だな」と思えるところまで、精神面も含めてしっかりサポートすることが今年度の目標です。個人のキャリアとしては、認定看護師を取得して専門性を極めるか、ゼネラリストとして主任を目指すか検討中です。看護師長や部長とも相談しながら、じっくり考えていきたいですね。Profile山下さんの趣味は映画鑑賞。SF映画が好きで、「大画面・大音量の映画館に毎週でも通いたい」と語る。休暇の希望は通りやすく、公私の充実を図りやすい職場だそうだ。Makoto Yamashita上京して寮住まいをしている山本さん。近隣も生活しやすい環境とのこと。働きながら大型バイクの免許を取得し、オフはツーリングに出かけてリフレッシュしているそう。Touma YamamotoCHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は地方独立行政法人東京都立病院機構83

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