病院の理念に当てはまる経験を頑張って探してみる人生で一番悩む髪型はお団子の方がいいかな? と迷う実習や卒業研究と並行しての就活で、頭がいっぱい実習で印象に残ったエピソードを必死で思い出す実習期間と駄々被りでメンタルがやられる医療とは何か、看護とは何かを本気で考える指導者さんだった方が面接官志望動機が分からない。面接無理!本屋に行くと医療系の本をついつい見てしまう先輩に何を目指してるかを聞き漁る実習に追われて、就活できないことが不安証明写真の髪型が海苔巻き何かあるとすぐにアセスメントしたがる就職活動編「看護観って何? 看護師をめざした動機とは違うの? 完全に訳が分からなくなって、看護師に向いていないのかも……とさえ思い始めている」「看護観」とはどういうものなのか、よく考えると分からなくなる「看護観」と聞くと難しそうだが、言い換えれば「どんな看護をしたいか」ということだ。看護師を志した動機や実習での経験など、具体的なエピソードを絡めて説明すると伝わりやすいだろう。正解、不正解があるわけではないので、難しく考えすぎないように!実習先で現場の雰囲気に触れ、そこを志望先として選びがち「実習を通して院内の様子やスタッフの皆さんの雰囲気が分かっていたので、現場で働く自分を想像しやすかった。ここが『運命の場所』だと思う」実習では説明会や病院見学では分からないリアルな部分を見聞きできるため、実習先の中から志望先を決める学生は少なくない。できるだけ失敗のリスクを避けたいという心理もあるかもしれない。それはそれで一つの選択であり、本人が納得していればOKだろう。自己PRをするのがちょっと恥ずかしい「自己PRは、自分をぐいぐいアピールしなければならないイメージ。ベンチャー企業や営業職をめざしているなら分かるけれど、私にも必要?」自己PRは、自分がどういう人間なのかを知ってもらう、いわば商品紹介のようなもの。相手は「包装紙」を見たいわけではなく、その中身(志願者の人間性など)を知りたいわけだ。志望動機では伝えきれない強みや魅力を紹介し、「一緒に働きたい」と思わせよう。「実習でさまざまな科を経験したけれど、特に『この科がいい!』というものは見つからなかった。こんなぼんやりとした感じでは、やはりダメなのだろうか……」何科の病棟で看護をしたいのか、特に強い希望がなく迷ってしまう就職活動の段階で、志望する科が明確な人もいれば、そうでない人もいる。後者の場合は、選択肢の多い総合病院などに入職し、経験を積みながら自分にマッチする科を見つけ、異動するキャリアも考えられる。職業人のキャリアは、さまざまだからこそおもしろい。※このページは看護学生のヒアリングをもとに構成しています。就活に際して、思いがけない「あるある」に翻弄されることは少なくない。ここでは、看護学生から寄せられたリアルなエピソードをお届けしよう。286
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