至れり尽くせりです」23年4月に災害拠点病院となった同院の災害訓練に積極的に参加できるのも、そうした環境が整っているからこそだ。「毎月さまざまなテーマで実施される災害訓練に参加しているので、起こってほしくはありませんが、もし今後何があっても迅速に対応できる自信があります」育児中も有事の際も看護師としての使命を全うできる。その自信と安心感が、さらなる挑戦と成長への原動力となっているようだ。術の演習が多彩に組みこまれ、プリセプター制度を中核としつつも、チーム一丸のバックアップ体制が確立。成長進度を“見える化”する技術チェックリストの活用によって、プリセプター不在時もほかの先輩職員が適宜サポートしてくれるので、プリセプティは複数の先輩職員の手技・ノウハウに触れながら広く学びを深められますし、担当プリセプターも重荷を感じることがありません」もちろん、同院の教育支援はこれに留まらない。2年目以降は、実践力に磨きをかけながら専門性と総合力を備えた人材へと飛躍するためのクリニカルラダーを用意。米田さんもラダーⅢに参加し大きな手応えを得たようだ。「自分の課題を明確にし、それに取り組む過程においてやるべきことが山ほどあったのですが、周りの協力のおかげで大変意義深い成果を収めることができました。当院ではほかにも認定・専門資格取熊本セントラル病院は、地域完結型医療体制確立の中核を担 う熊本県菊陽町の急性期病院。2016年熊本地震後の迅速な診療体制の回復と長年にわたる救急医療・へき地医療への取組みが評価され、18年、社会医療法人に認定された。20年秋に移転した新病院では、近年頻発する自然災害や感染症対策を考慮し、マセレーターの全館導入をはじめ充実した環境・設備を整備。盤石な安全衛生環境と効率的な業務体制の実現が、さらに質の高い医療サービスに結実しはじめている。なかでも、他院勤務を経て中途入職した5年目看護師の米田愛子さんが太鼓判を押すのが手厚い教育体制だ。「新人教育プログラムには看護技2年目以降も続く多彩な学びと成長の機会得をはじめキャリアアップ支援が充実しているので、意欲ある人はどんどん挑戦してほしいですね」米田さんの成長を力強く支えているのが手厚い育児支援だ。結婚・出産を経て同院に入職した米田さんは1児の母でもある。「当院には夜間保育や病児保育にも対応してくれる保育園が併設されているので、キャリアの継続にも一切不安がありません。職員には月1万円の保育料補助もあり、育児中のキャリア支援も万全新築移転した新病院患者さまに常に優しく寄り添う看護を全うしながら、継続的なスキルアップと理想的なワークライフバランスを維持するには、職場環境の充実と頼れる仲間の存在が絶対不可欠。その点万全の舞台が整う当院ですが、文章だけではなかなか実感しづらいので、まずは気軽に病院見学にお越しください!米田 愛子さん看護部message1 2020年に移転開業した“新”熊本セントラル病院。真新しく清潔な院内には防災設備や業務負担を軽減する多彩な機器も完備され、患者を守るだけでなく職員自身も安心して働ける環境が整っている。 2 新人看護師への手厚い指導も、研修中・育児中の同僚への惜しみない協力も、チームの円滑な連携あってこそ。同院の良好な人間関係は、質の高い看護サービス実現の要ともなっている。21CHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は社会医療法人潤心会熊本セントラル病院89
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