マイナビ看護学生就活BOOK2025
93/150

神科領域以外の学びにも自由に挑戦させてもらえるからこそ、常に前向きにスキルアップを図ることができる。精神科に限らず、人の健康や命を預かる仕事ですから入職当初は誰しも不安。当院では新人看護師も院内一丸でバックアップしていこうという風土が浸透しているので、少しでも興味のある人にはぜひ安心して飛び込んできてほしいですね」重要度もことさらに大きく、患者様の日々の変化をつぶさに観察する看護師が存在感を発揮する場面も多いだろう。「もちろん、精神科疾患は回復過程に波があり、看護介入をする際に思うような結果に繋がらないことも少なくありません。経験の浅いうちは何気ない一言が患者様の回復を妨げてしまうのではないかという不安もありましたが、患者様に寄り添いコミュニケーションを図っていく中で、少しずつ症状が落ち着き回復に向かっていく姿を目にする喜びは、精神科看護師としてのやりがいに繋がっています」そんな看護師たちの活躍を力強く後押しするのが、同院の充実した教育カリキュラムだ。入職初年度はプリセプターシップ制度とローテーション研修の両輪で多様な精神科治療と回復までのフェーやりたいことに挑戦できる自由度の高さが意欲を後押し数多ある診療科の中でも、こと「精神科」と聞くと気構える学生も少なくない。外科や内科系などと比べて理解が浅く実態がイメージしにくいためだろう。けれど、ここ三原病院入職8年目の看護師・佐伯航さんは言う。「確かに学生からそういう声を聞くことはありますが、実際はむしろとても働きやすい職場環境だと思います。心の病に対する看護をしていくことが基本となるので職員はみんな思いやりのある優しい人ばかりですし、自分の看護介入が病状改善に寄与する実感も大きいです」。確かに、精神科疾患は入院期間が比較的長期におよぶケースが多く、患者様と信頼関係を育みながらじっくりとケアに臨めるため、回復の過程を見届けられるやりがいは大きい。さらに、行動制限最小化に取組む同院ではチーム医療のズを専門的かつ実践的に学べる環境が整い、2年目以降は摂食・嚥下や一次救命処置、ICLSなどさまざまなテーマで実施される院内研修にも年次を問わず自由に参加することができる。さらに院外研修への参加や専門・認定資格取得などの支援体制も万全。いずれも原則勤務扱いで、交通費や受講費用もすべて院側が負担してくれるという。遠方出張や長期不在が発生する場合も、タイミング調整さえできれば本人の意欲的な挑戦が制限されることは一切ない。「精寄り添いと思いやりの心で病状改善に寄与する醍醐味当院では新人時代だけでなく、2年目以降、教える側もそれぞれの目指す看護師像の実現に向けて成長し続けられる教育環境を整えています。地域包括ケア時代の精神科医療中核病院・看護師として、地域の人々を広く支援できる存在へとともに大きく羽ばたいていきましょう。岡本 かおるさん看護部長message1 「患者様の人権を守る看護」を目指す三原病院では、隔離や身体拘束、面会、電話といったあらゆる行動制限を最小限に抑えることを目的とした職員有志による委員会活動を推進。外部研修への職員派遣も積極的に行っている。 2 佐伯さんが現在勤務している身体合併症治療病棟ではさまざまな身体疾患の身体管理を行っており、積極的な治療から看取りのケアまで幅広い看護を学ぶことができる。21CHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は特定医療法人大慈会三原病院93

元のページ  ../index.html#93

このブックを見る