マイナビ看護学生就活BOOK2025
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リストかスペシャリストの選択ができ、希望すれば認定・専門看護師資格取得のサポートも全面的に行っている。将来は、人口の減少に伴い、看護師の担い手不足も避けられない。それでも地域の暮らしと密接に関わる同院は存在し続けなければならない。この先、地域貢献というスタンスは変わらず、地域のニーズや働き手の環境整備など、必要に応じてフレキシブルに対応できる病院を目指し、新たな制度改革にも果敢に取り組んでいく。う看護師が多いことだ。転勤が少ないこともあり、スタッフ間の団結力も強く、円滑なコミュニケーションによる質の高い看護を実現している。「三次救急病院のため、手術件数が多く、様々な患者さんの対応が求められます。看護スキルはもちろん経験値を高めることができるため、この病院を選びました」と入職4年目の竹島系紀さん。現在、外科病棟の看護師として日々奮闘している。「入退院が激しく、入職当初は自分が理想とする看護との違いに悩みました。しかし、今では患者さんの表情も読み取り、寄り添う看護ができるようになったと思います。何より手術後の一番辛い時期から関わり、退院する際に『ありがとう』と言われた時の喜びは何ものにも代え難いです」そして竹島さんはプリセプターとして、新人看護師の教育も担当している。ここまで成長のスピードが速いのは、充実した教育制度地域医療機能推進機構 徳山中央病院は山口県東部3市、約25万人を診察圏とし、病床数519床、職員数1200名以上の基幹病院で、一次から三次救急まで対応する急性期医療を担っている。また、地域医療機能推進機構(JCHO)に属しており、全国57の病院などと連携。ネットワークを活かした質の高い医療を提供すると同時に、地域の人々の健康維持、増進のために貢献することを理念に掲げる。また、健康管理センターと訪問看護ステーションを併設し、病気の予防や在宅に向けての連携を行っている。看護部の大きな特徴は、この地域で生まれ育ち、医療を学び、この地で地域医療に貢献したいとい地元を愛し、常に向上心を持ち続ける看護師集団に加え、先輩たちの考え方が大きいと竹島さんは語る。まず『固定チームナーシング』を実践。病棟の中を2、3チームに分けてリーダーを決め、その中に新人看護師を配属し、病棟全体で教育している。さらに竹島さんのようなプリセプターが1年間付くことで、何でも相談ができる環境を作っている。常に向上心を持って考える人ばかりのため、刺激を受けるという。また、キャリアアップに関しては、看護師長との面談を実施し、キャリアラダーを作成。ジェネラ一次から三次救急まで対応地域医療に貢献する基幹病院急性期病院の多くでは、回復期や慢性期までの治療を行うことが多いです。しかし当院では自宅に戻られてからの生活を視野に入れ、特に高齢者の方には、地域のケアマネージャーなどと連携を図って自宅を訪問するなど、地域に密着した病院だからこそできることを実践しています。西村 綾子さん看護部長message1 これまでもこれからも地域に愛され続ける病院であるために、どんな時でも患者さんを第一に考え、患者さんの言葉にも、心の声にも耳を傾ける看護をチーム全体で目指している。 2 病棟もナースセンターも広々として明るいため、気持ちよく働ける。介護や育児中の看護師もいるが、お互い様の精神で相手を思いやる風土が根付いているため、2交代、3交代でも希望に沿って働ける環境になっている。21CHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は独立行政法人地域医療機能推進機構徳山中央病院95

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