日本のリーディングカンパニー2025
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114日本のリーディングカンパニーレンゴー今や暮らしと産業のあらゆるシーンで不可欠なものとなった段ボール。1909(明治42)年、日本で初めて(※2)段ボールを世に送り出した人物こそ、レンゴーの創業者・井上貞治郎だ。「段ボール」という名前も、同氏によって命名されたもので、創業以来、国内で最大の段ボール生産量(※1)を誇り、段ボールの材料となる板紙の生産についても、国内トップクラスの規模を有する。板紙から段ボールまでの一貫生産体制を敷いていることが、100年以上の長きにわたって段ボール業界をけん引してきた理由だ。そして2011年4月、「ゼネラル・パッケージング・インダストリー(GPI)」という新たなコーポレート・ステートメントを掲げ、より広範な領域でパッケージングの新たな価値を創造し、産業全般に積極的に働き掛ける提案型の業態へと進化した。同社の強みの第一は、種類の豊富さと品質を兼ね備えた「製品力」。お客さまのあらゆるニーズに応えるために、輸送包装から消費者包装に至るまでの製品アイテムをそろえ、さらに長年にわたり築きあげてきた板紙から段ボールまでの一貫生産システムで、品質の高いパッケージを安定供給している。第二は、蓄積してきたノウハウを活かした「提案力」だ。単にお客さまからのニーズに応じてパッケージを作るだけではなく、新商品の企画段階から、その商品の販売促進効果やトータルコストを考えて、商品を包む個装から内装、外装に至るまでを一括提案。さらには物流コスト、デザイン、マーケティング、包装設計・包装システムという幅広い視点に立ちソリューションを提供している。第三は、北海道から九州まで、日本全国をくまなくカバーするレンゴーの「ネットワーク力」だ。34の直営工場をはじめ、製紙・段ボール・紙器・軟包装・重包装の分野でそれぞれの技術・ノウハウを持ち、グループの総合力を支えるグループ企業とのきめ細かなネットワークで、地域密着型のサービスを提供している。また、海外にもアジア、欧州、北米に198工場29拠点があり、お客さまの海外展開をきめ細かくバックアップ。あらゆる包装ニーズに応える高度なパッケージング・ソリューションとサプライチェーンを提供できるネットワークを国内外で確立している。レンゴーは、これらの総合力によりユーザーのあらゆるニーズに的確に対応しているのだ。レンゴーでは、製紙原料に古紙を使う製紙事業を1923年からスタートし、現在では製紙原料に占める古紙の割合は98%以上となっている。残り2%のパルプは適切に管理された森林から生産された木材を使用し、全ての段ボール工場・紙器工場および製紙工場でFSC森林認証を取得している。「リサイクルの優等生」と称される段ボールを育んできた同社には、地球環境を大切にしようとするDNAが根付き、連綿と受け継がれている。エネルギーの多様化、資源の有効利1世紀以上の歴史を持つ段ボールのナンバーワン企業(※1)より少ない資源で大きな価値を生む環境に優しいものづくり物流と暮らしの豊かさを支えより良い社会、持続可能な社会の実現を目指す企業昼間の使用電力の全てを太陽光発電で賄うなど、レンゴーの環境技術を結集した段ボール工場、福島矢吹工場。※1 2021年度国内段ボールシート市場グループ別メーカーシェアNO.1※ ※国内段ボールシート(3枚の段ボール原紙を貼り合わせた状態)市場 2021年度グループ別メーカー平均月産面積ベース 株式会社矢野経済研究所調べ(2022年12月現在)※本調査結果は、定性的な調査・分析方法による推計である。メーカー/紙・パルプ/株式公開今や暮らしと産業のあらゆるシーンで不可欠なものとなった段ボール。1909(明治42)年、日本で初めて(※2)段ボールを世に送り出した人物こそ、レンゴーの創業者・井上貞治郎だ。「段ボール」という名前も、同氏によって命名されたもので、創業以来、国内で最大の段ボール生産量(※1)を誇り、段ボールの材料となる板紙の生産についても、国内トップクラスの規模を有する。板紙から段ボールまでの一貫生産体制を敷いていることが、100年以上の長きにわたって段ボール業界をけん引してきた理由だ。そして2011年4月、「ゼネラル・パッケージング・インダストリー(GPI)」という新たなコーポレート・ステートメントを掲げ、より広範な領域でパッケージングの新たな価値を創造し、産業全般に積極的に働き掛ける提案型の業態へと進化した。同社の強みの第一は、種類の豊富さと品質を兼ね備えた「製品力」。お客さまのあらゆるニーズに応えるために、輸送包装から消費者包装に至るまでの製品アイテムをそろえ、さらに長年にわたり築きあげてきた板紙から段ボールまでの一貫生産システムで、品質の高いパッケージを安定供給している。第二は、蓄積してきたノウハウを活かした「提案力」だ。単にお客さまからのニーズに応じてパッケージを作るだけではなく、新商品の企画段階から、その商品の販売促進効果やトータルコストを考えて、商品を包む個装から内装、外装に至るまでを一括提案。さらには物流コスト、デザイン、マーケティング、包装設計・包装システムという幅広い視点に立ちソリューションを提供している。第三は、北海道から九州まで、日本全国をくまなくカバーするレンゴーの「ネットワーク力」だ。34の直営工場をはじめ、製紙・段ボール・紙器・軟包装・重包装の分野でそれぞれの技術・ノウハウを持ち、グループの総合力を支えるグループ企業とのきめ細かなネットワークで、地域密着型のサービスを提供している。また、海外にもアジア、欧州、北米に198工場29拠点があり、お客さまの海外展開をきめ細かくバックアップ。あらゆる包装ニーズに応える高度なパッケージング・ソリューションとサプライチェーンを提供できるネットワークを国内外で確立している。レンゴーは、これらの総合力によりユーザーのあらゆるニーズに的確に対応しているのだ。レンゴーでは、製紙原料に古紙を使う製紙事業を1923年からスタートし、現在では製紙原料に占める古紙の割合は98%以上となっている。残り2%のパルプは適切に管理された森林から生産された木材を使用し、全ての段ボール工場・紙器工場および製紙工場でFSC森林認証を取得している。「リサイクルの優等生」と称される段ボールを育んできた同社には、地球環境を大切にしようとするDNAが根付き、連綿と受け継がれている。エネルギーの多様化、資源の有効利1世紀以上の歴史を持つ段ボールのナンバーワン企業(※1)より少ない資源で大きな価値を生む環境に優しいものづくり昼間の使用電力の全てを太陽光発電で賄うなど、レンゴーの環境技術を結集した段ボール工場、福島矢吹工場。※1 2021年度国内段ボールシート市場グループ別メーカーシェアNO.1※ ※国内段ボールシート(3枚の段ボール原紙を貼り合わせた状態)市場 2021年度グループ別メーカー平均月産面積ベース 株式会社矢野経済研究所調べ(2022年12月現在)※本調査結果は、定性的な調査・分析方法による推計である。

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