360日本のリーディングカンパニー福島で生まれ育った宗像さんにとって、東日本大震災で被災した経験が物流に興味を持つ契機となった。人の動きがほぼストップしてしまった一方、ほどなくしてモノは着実に行き来するようになり、物流インフラの盤石性に感銘を受けた。人から人へ受け渡すアナログな物流に、ITの視点からデジタルの力を融合したいとの思いもあり、旧ヤマトシステム開発への就職を選択。以降、まさに物流とITの橋渡しをする営業として活動してきた。入社当初はECサイトの制作需要が急拡大した時期。今までECを活用してこなかった多様な企業に対して、ITはもとより、ヤマト運輸ならではの物流ソリューションを組み合わせた総合的な提案を推し進めていった。「食品や化粧品、教育など、多様な業界のお客さまを担当しました。お客さまのEC事業の立ち上げサポートだけでなく、3年後、5年後、どの様に成長させていこうとされているのか、企業として将来のあるべき姿を捉えた上で提案を重ねることを強く意識していました」4年目には、「羽田クロノゲート」の活用を検討されている法人のお客さまに提案する役割を担った。陸海空の拠点が集結する羽田クロノゲートは、物流面でも様々な選択肢が提供できる利点を有する。しかも、オンデマンド印刷を使って荷物にメッセージを添えたり、発送前に機械類をメンテナンスしたりといった物流加工にも多角的に対応できる機能を有している。「羽田クロノゲートを見て体験し、ヤマト運輸の機能を具体的に理解してもらうということを丹念に繰り返しました。注目が大きな施設だけに1日に3~4社の対応を行い、こちらから説明するだけでなく、お客さまからも多くの質問をいただくことで、お客さまの多様なニーズを理解することができました」現在は複数の大手食品メーカーの国内外のサプライチェーンを支える役割を担う。直近では常温帯に加え、冷凍・冷蔵に対応した物流センターが厚木と大阪にオープンしたのを受け、販売分野の物流の提案だけでなく、調達や製造の分野も含めたサプライチェーン全体に対する提案を進めている。「冷凍・冷蔵食品の素材の調達、販売、返品なども当社で対応できるようになり、お客さまからは『ヤマトさんにそこまでしてもらえるのはありがたい』との喜びの声をいただいています。街で目にするような身近な製品の物流にもかかわっているのですが、自分の提案がお客さまのビジネスはもとより、世の中の役に立っていると実感できるのがやりがいにつながっています」最近は国際物流のサプライチェーン改革にも挑戦している。国際の物流のスケールには圧倒されているが、隣の部署では英語によるコミュニケーションが社員同士でも日常的になっており、ヤマト運輸のグローバル化が急速に進んでいるのがよくわかる。自分も世界のひのき舞台で活躍したい。そんな大きな夢を描いて、宗像さんは自分を磨き続けている。ヤマト運輸子どもの頃の夢飛行機や旅行が好きだった子ども時代。いずれは空港で働きたいと思っていた。学生時代の夢海外で働くことに憧れ、グローバル事業を展開する会社を希望していた。現在の夢新たなモデルやサービスを創り、少しでも世の中の役に立ちたい。その中で自分自身も成長し続けたい。現在、大手メーカーの物流をサポートする宗像さんは、入社以来、様々な角度からヤマト運輸の物流を見つめることで、その知見を実践の中で広げ続けてきた。宗像さんは学生時代、アジアの国際問題の解決に挑んでいた経験をもとに、最近は国際物流にも本格的にチャレンジ。身に付けてきたグローバルな視点を生かし幅広いお客さまのニーズに応えられる物流のプロフェッショナルを目指している。ヤマト運輸のあらゆる機能を駆使してお客さまの未来につながる物流を創り上げる2014年入社。法学部国際関係法学科卒。大学では東南アジアや南西アジアの国際社会の問題解決策を学ぶ。入社6年目には新サービスを創る部署に所属し、全国の営業所の意見に耳を傾けていた。趣味はランニング。コロナ禍以前はフルマラソンにも出場していた。法人営業・グローバル戦略統括ナショナル法人営業部 ナショナルアカウントマネージャー宗像 香奈 ※所属・内容は取材当時のものです。福島で生まれ育った宗像さんにとって、東日本大震災で被災した経験が物流に興味を持つ契機となった。人の動きがほぼストップしてしまった一方、ほどなくしてモノは着実に行き来するようになり、物流インフラの盤石性に感銘を受けた。人から人へ受け渡すアナログな物流に、ITの視点からデジタルの力を融合したいとの思いもあり、旧ヤマトシステム開発への就職を選択。以降、まさに物流とITの橋渡しをする営業として活動してきた。入社当初はECサイトの制作需要が急拡大した時期。今までECを活用してこなかった多様な企業に対して、ITはもとより、ヤマト運輸ならではの物流ソリューションを組み合わせた総合的な提案を推し進めていった。「食品や化粧品、教育など、多様な業界のお客さまを担当しました。お客さまのEC事業の立ち上げサポートだけでなく、3年後、5年後、どの様に成長させていこうとされているのか、企業として将来のあるべき姿を捉えた上で提案を重ねることを強く意識していました」4年目には、「羽田クロノゲート」の活用を検討されている法人のお客さまに提案する役割を担った。陸海空の拠点が集結する羽田クロノゲートは、物流面でも様々な選択肢が提供できる利点を有する。しかも、オンデマンド印刷を使って荷物にメッセージを添えたり、発送前に機械類をメンテナンスしたりといった物流加工にも多角的に対応できる機能を有している。「羽田クロノゲートを見て体験し、ヤマト運輸の機能を具体的に理解してもらうということを丹念に繰り返しました。注目が大きな施設だけに1日に3~4社の対応を行い、こちらから説明するだけでなく、お客さまからも多くの質問をいただくことで、お客さまの多様なニーズを理解することができました」現在は複数の大手食品メーカーの国内外のサプライチェーンを支える役割を担う。直近では常温帯に加え、冷凍・冷蔵に対応した物流センターが厚木と大阪にオープンしたのを受け、販売分野の物流の提案だけでなく、調達や製造の分野も含めたサプライチェーン全体に対する提案を進めている。「冷凍・冷蔵食品の素材の調達、販売、返品なども当社で対応できるようになり、お客さまからは『ヤマトさんにそこまでしてもらえるのはありがたい』との喜びの声をいただいています。街で目にするような身近な製品の物流にもかかわっているのですが、自分の提案がお客さまのビジネスはもとより、世の中の役に立っていると実感できるのがやりがいにつながっています」最近は国際物流のサプライチェーン改革にも挑戦している。国際の物流のスケールには圧倒されているが、隣の部署では英語によるコミュニケーションが社員同士でも日常的になっており、ヤマト運輸のグローバル化が急速に進んでいるのがよくわかる。自分も世界のひのき舞台で活躍したい。そんな大きな夢を描いて、宗像さんは自分を磨き続けている。現在、大手メーカーの物流をサポートする宗像さんは、入社以来、様々な角度からヤマト運輸の物流を見つめることで、その知見を実践の中で広げ続けてきた。宗像さんは学生時代、アジアの国際問題の解決に挑んでいた経験をもとに、最近は国際物流にも本格的にチャレンジ。身に付けてきたグローバルな視点を生かし幅広いお客さまのニーズに応えられる物流のプロフェッショナルを目指している。ヤマト運輸のあらゆる機能を駆使してお客さまの未来につながる物流を創り上げる
元のページ ../index.html#360