企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
102/144

人を知る 社会人ビフォーアフターBefore After● 建設深田サルベージ建設舞台は「海」。巨大起重機船を駆使するスケールの大きな仕事へ海難救助や海洋土木・鉄構工事、海洋開発など、「海」に関わる多彩な事業を展開している深田サルベージ建設。経験豊富な先輩社員のもと、着実に成長を続ける若手社員の挑戦の軌跡を追った。Before After「日本という島国に生きている以上、海とのつながりは切っても切り離せないのではないか。そう考えた私は、土木・建築の中でも海に関わる分野の知識・技術を深めたいと思い、海洋建築工学科に進学。3年次からは海洋空間利用工学研究室に所属し、浮体式洋上風力発電システムへの波の影響に関する研究に取り組んでいました」そう語る橋本さんは、どの部署・プロジェクトに配属されても「海」に関わることができる点に魅力を感じ、深田サルベージ建設に入社。京浜支店・工事担当として、作業用クレーン搭載の巨大起重機船を使った港湾土木工事や港湾荷役作業(陸と船との間での貨物などの積み下ろし作業)の施工管理に携わっている。工事の発注者や元請け会社の担当者、起重機船やタグボートの作業員、協力会〝海のプロ〞を目指して奮闘中社の社員と協議を重ねながら施工計画を練り上げ、天候や海況の変化に的確に対応しながら、安全かつスムーズに工事を完了させる―。これが彼のミッション。海を舞台とした壮大なスケールの仕事だ。「同じ仕事が二つとないこと、決まった正解がないことが、この仕事の面白さでもあり、難しさでもあります。〝海のプロ〟として心掛けているのは、予定通りに工事を進められない場合でも、誰もが納得できる解決策を探し、完了に導くこと。何のトラブルもなく工事を終えられたとき、お客様から『深田さんにお願いしてよかった』と声を掛けていただくたびにやりがいを感じられる仕事です」今後の目標は、課題解決の筋道を一人で描く力に磨きを掛け、より大規模な現場を担当できるようになることだと語る橋本さん。若き技術者の挑戦に限界はない。BEFORE大学では構造工学や流体工学を含め、土木・建築や海洋工学について幅広く勉強。地元サッカーチームのコーチも務めていた。橋本 尚典さん東京支社 京浜支店PROFILE2021年入社。理工学部海洋建築工学科卒業。実際の現場に入ってみると、きれいに整理整頓されており、危険な箇所などもKY活動で周知徹底。非常に仕事がしやすい環境だと実感したという。AFTER港湾工事では先輩の補佐をしつつ、港湾荷役作業の責任者を務める。吊上能力3,000トンの巨大起重機船を使う現場も。本社所在地:大阪府深田サルベージ建設株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は102

元のページ  ../index.html#102

このブックを見る