人を知る 社会人ビフォーアフターBefore After● 建設コンサルタントネクスコ・エンジニアリング東北(NEXCO東日本グループ)目前の事象に改めて向き合い「根拠」を考えることを大切にして毎日45万台の車両が利用する東北の高速道路。その路面やトンネル、橋梁などの保全を手掛けるのがネクスコ・エンジニアリング東北。その中で最前線に立ち、物流インフラを支える高速道路の専門家集団の一人として、髙橋さんも活躍中だ。Before After昔から「橋の構造を眺めること」が好きだったという髙橋さん。志望先を決めたのは、高校時代に土木分野を指導する大学教授の講座を受けたことがきっかけだった。「その時に聞いた『高度経済成長期に建造されたトンネルや橋梁が、今一気に寿命を迎えている』という話に衝撃を受け、それを保全する仕事に就きたいと思ったんです。出身大学のOB・OGも多く、働き甲斐についてよく耳にしていたことが、最終的な入社の決め手になりました」現在は高速道路の橋梁やトンネル、カルバートボックスといった構造物や標識の点検、舗装に関する変状把握を担当し、必要に応じて老朽化の判定や応急対応を行っている。「日々の業務で大切にしているのは『根拠は何かを見極め土木構造物の老朽化と向き合い、支えたいること』で、これは直属の上司が日頃から口にしていることです。人は経験を重ねるほど、判断を過去の経験に頼るようになります。しかし似たような事象が全く異なる原因から起きる可能性もあり、それを見誤ると復旧に必要以上の時間がかかることになります。だからこそ事象と都度向き合い、『何が原因で起きているのか』と考えることを日々大切にしています」入社2年目となり、後輩を指導する立場になった髙橋さん。「手とり足とり指導するのではなく、『いつまでにこれを仕上げて』とこちらで目標と期限を設定し、タスク出しは後輩自身に任せています」。指導スタイルは、大学時代の研究室で培ったものが生かされているそう。今は「技術士」の資格取得を視野に入れながら、物流インフラの要となる土木構造物の保全に励む日々だ。BEFORE大学では工学研究室に所属し、「トンネル掘削時に発生する土砂が環境に及ぼす影響について」をテーマに研究をしていた。髙橋 叶太さん山形事業所 保全点検課PROFILE2023年入社。岩手大学理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コース卒業。土木分野の幅広い基礎知識を習得し、現在の仕事にも生かしている。趣味は高校時代から続けているサッカーで、今も社会人サークルで汗を流す。AFTER橋梁やトンネル、カルバートボックスなどの構造物を点検。健全かつ安全な状態を維持するために、日夜目を光らせる。本社所在地:宮城県株式会社ネクスコ・エンジニアリング東北(NEXCO東日本グループ)CHECK THE NAVI詳しい情報は106
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