企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals● 建設佐藤工業風通しのいい社風や、同僚の顔と名前が一致する程よい規模感に惹かれ、佐藤工業に入社したと話す藤川さん。最初は建物づくりの一連の流れを学び、2年目以降は先輩主導で行っていた配筋検査や後輩指導を任されることで、技術や知識面での成長を実感。現在は足場組立や型枠検査も監督する立場になり、大規模現場を円滑に動かす対人力や先を読む力を磨くより広い視野で現場を見る意識が養われたという。「計画通りに工程を進められた時やトラブルをうまく収められた時など、手応えを感じる場面も増えてきました。受け身ではなく、自分主導で率先して動くようになったことが一番の変化です」自身の成長を最も感じるのは、専門性をもった職人たちとの対話力だという。現在担当している複数棟型マンションの現場は特に規模が大きく、100名前後の関係者とやり取りをする毎日だ。「職人さんが士気高く仕事に取り組めるよう、現場の雰囲気を作るのも我々の大切な仕事。平常心での応対や、自ら声をかけて関係を築く姿勢を心がけています」人との関わりが得意なタイプではなく苦労したと語るも、今では一緒に飲みに行ったり、現場の仲介役となって助けてくれたりする職人さんにも出会えたそうだ。親身に相談に乗ってくれる先輩社員たちの力も借りながら、今後は工程の先を見据える力をしっかり磨いていきたい、と藤川さん。モチベーションの源となっているのは、担当工事が形になる瞬間の喜び。以前関わった物件に通う元気な子どもたちの姿を見かけた際には、当時の頑張りがすべて報われる感覚があったと振り返る。同社が施工した音楽アリーナにプライベートで訪れた機会もあり「いつか自分が手がけた施設でもライブを楽しめたら」という夢も藤川さんは語ってくれた。海外でも実績を広げている佐藤工業。希望して海外研修や現地に赴任した社員も。「研修を通じて、自分の担当現場以外の知識も幅広く得られています」と藤川さん。藤川 孝太郎さん東京支店 建築部PROFILE2018年入社。工学部建築学科卒業。一級建築施工管理技士。「将来は一級建築士にも挑戦したい」と意欲を燃やす。担当現場に近い寮や借上社宅制度を利用しており、週末は音楽ライブに出かけてリフレッシュしている。皆が快く働ける現場作りに励み大規模現場で経験値を磨く日々160年超の総合建設会社として、社会を支えるインフラ施設や、人々の快適な暮らしを彩る多様な建造物を手がける佐藤工業。多くの人とモノが動く建設現場で活躍している入社7年目の藤川さんに、自身の成長の軌跡を振り返ってもらった。Portrait Of The Professionals本社所在地:東京都佐藤工業株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は107

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