● 鉄道東日本旅客鉄道(JR東日本)人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals土木工学を専攻した坂口さんは入社後約2年間、東京土木技術センターの一員として、東京エリアの土木構造物のメンテナンスに携わってきた。「業務を通して気付いたのは、JR東日本の安全と安心は決して、当たり前ではないこと。関係者一人ひとりが、高い意識を持って努力を重ねた結晶の上に、鉄道が成り立っていると思い知らされまし安全と安心への想いを重ねてた」入社3年目には首都圏本部設備ユニット停車場計画Gに異動。将来の設備計画を立てる部署で、坂口さんは主に駅のバリアフリー化に伴うエレベーター(EV)設置の計画・設計に奔走した。初めて担当した駅は、反対側出口に出るために別の出口のEVを使ってホームを降り、道路や河川を大回りして渡る必要があった。この問題を解消するべく、坂口さんは社内の関係者や施工会社と綿密に対話を重ねて、慣れないながらも、なんとか完成に導くことができた。「EVの使用開始初日、現地に行くと高齢のご夫婦が『これで便利になるね』と話をしていました。頑張って作ったモノを必要としてくれる人がいる。努力が報われる思いがしました」現在は本社設備部門で、人事担当として、社員の人財育成に取り組んでいる。JR東日本は今、新しい技術や価値を貪欲に取り入れ、会社を変革していこうとしている。2031年には東北・上越新幹線の10年がかりの大規模改修工事が始まる。そこでこそ既存の枠組みを超える必要があり、作業の機械化や材料開発などの技術開発を既に進めている。自分が募った仲間とともに、変革を巻き起こすべく、坂口さんはこれからも挑戦を重ね続ける。今は人事担当として人財育成などを担当。JR東日本には、現場のスペシャリスト、研究開発、海外勤務など多様な選択肢が存在する点をしっかりアピールしている。坂口 綾佳さん鉄道事業本部設備部門 企画戦略ユニットPROFILE2018年入社。工学系研究科社会基盤学専攻修了。土木のメンテナンスや企画系の部署を経て、人事担当となる。学生が社会で活躍する道を見つけるためのサポートをするべく、鉄道・インフラ業界全体の魅力を伝えている。お客さまの喜びの声を胸に未来に鉄道インフラを繋ぎ渡す東日本大震災をきっかけに災害に強い街づくりを志した坂口さんは、JR東日本に入社後、まさに土木の観点から人々の暮らしを支える仕事に携わってきた。2031年から始まる新幹線大規模改修工事も視野に入れながら、坂口さんは走り続けている。Portrait Of The Professionals本社所在地:東京都東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)CHECK THE NAVI詳しい情報は111
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