企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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● 建設鉄建建設中村さんの17年に亘るキャリアの中で最初の転機となったのは、入社9年目のこと。主任に昇格したタイミングで、受注額が百億円を超えるビッグプロジェクトを任されることに。「福井県九頭竜川に架けられる新幹線と道路の併用橋の橋梁工事を、施工管理チームの一人として担当しました。初めてのチャレンさまざまな現場に挑むことで 自身の成長を実感ジに不安よりもワクワク感のほうが大きかったですね。さまざまな工事関係者をまとめてリードする難しさはありましたが、スケジュールや作業員の配置がパズルのピースのようにピタリとはまり、ほぼトラブルなく工事を終えられたことは大きな自信になりました」入社14年目には、中村さんの故郷熊本で道路の橋梁工事を担当。初めて監理技術者の立場でプロジェクト全体をまとめあげた。「さまざまなことを自分で判断していかなければならないプレッシャーはありましたが、現場を動かす醍醐味が得られたのはこの立場だったからこそだと思います。仕事を通じて地元に貢献できたのもうれしかったですし、家族に自分のがんばりを見てもらえたことでモチベーションが大きくあがりました」施工管理者として感じるやりがいや、成長・活躍するためのコツも聞いてみた。「当社の工事にあたっては、さまざまな立場の人と課題を一つずつ解決しながら長い期間をかけて完成へ導く必要があります。だからこそ、無事に完成したときの達成感は何物にも代えられないほど大きなものがありますね。その中で施工管理者として大切にしなければならないと思うのは、『自分がやらなきゃ誰がやる』という当事者意識を持つこと。それにより、仕事から得られる学びや達成感はさらに大きくなると思いますね」「今の目標は、DX等による業務効率化でよりイキイキ働ける職場をつくること」と中村さん。そのためにも社内外のさまざまな情報に目を向けていきたいと語ってくれた。中村 健太さん関越支店 JV香坂川橋作業所PROFILE2007年入社。工学部都市工学科卒業。スケールの大きなものづくりに興味を持ち、総合建設会社の中でも公益性の高い構造物に携われる鉄建建設へ入社。以降、施工管理業務を一貫して担当。私生活では2児の父という顔を持つ。鉄道分野に強い総合建設会社で前例の無いチャレンジに挑む1944年の設立以来、駅舎やトンネル、橋梁といった鉄道工事事業を中心に実績を重ねて社会に貢献してきた鉄建建設。入社以降多くの施工管理業務に携わってきた中村さんに、これまで積み重ねてきたキャリアと挑戦の軌跡を語ってもらった。Portrait Of The Professionals本社所在地:東京都鉄建建設株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals112

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