企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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● 専門コンサルティング構造計画研究所人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals研究開発や解析、他領域とのコラボレーションによる先駆的な取り組みなど、構造設計の枠を超えて事業展開している構造計画研究所。その点に魅力を感じて、細見さんは同社に就職を決めた。「入社後に任されたのは、流体解析ソフトのマーケティングや受託解析のセールスを行う仕事。新技術をビジネスにつなげる、難しさあらゆる課題を解決できる構造エンジニアを目指してや面白さを学びました」入社2年目からは、商業施設や官公庁施設をはじめ、さまざまな建物の構造設計を担当している。「建物の見た目のデザインではなく、骨組みなどを設計していく仕事。建物の安全・安心を大きく左右する、重要な役割を担っています」事業主やデザイナー、建築事務所などと一緒に、モノづくりを通じて一体感を味わえることが醍醐味だとか。建物が完成するたびに大きな達成感を味わえるという。「しかも当社の場合、幅広いチャレンジができるのがポイント。私は以前、屋外に設置されるアート作品の構造設計に携わったことがあります。当時まだ施工事例が少なかったCLT(木造建築材)と鉄骨を組み合わせ、先進的な建物を手がけたこともありました」細見さんのモットーは、お客さまの真の課題やニーズを見極め、社内外の技術やネットワークを活用し、プラスαの価値を提供すること。「過去の経験が役立つことも、少なくありません。入社1年目に担当していた流体解析の知識が、水はけのいい屋根の形状提案につながったことがありました」植物の特性を建築に生かす大学教授との共同プロジェクトや、ゼロから事業を創出する社内プロジェクトにも携わってきた細見さん。よろず構造エンジニアを極める上で、同社でのすべての経験が大きな糧となるはずだ。構造設計だけではなく、幅広いフィールドで活躍できるのが魅力。細見さんは、流体解析ソフトのマーケティングやゼロから事業を生み出す仕事も経験してきた。細見 亮太さん構造設計部PROFILE2014年入社。工学系研究科建築学専攻修了。入社後は、流体解析ソフトのマーケティングなどを経験。その後、構造設計に携わり、現在は50階建てのオフィスビルを担当。昨年1年間は、新規事業の創出にも携わった。幅広い経験が積める環境で構造設計プラスαの価値を提供「大学、研究機関と実業界をブリッジするデザイン&エンジニアリング企業」という理念を掲げ、構造設計の枠を超えて幅広く事業展開している構造計画研究所。その最前線で、次々に新たなチャレンジに挑んできた中堅社員のキャリアに迫る。Portrait Of The Professionals本社所在地:東京都株式会社構造計画研究所CHECK THE NAVI詳しい情報は113

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