企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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人を知る 社会人ビフォーアフターBefore After● 建設西松建設働きやすい現場づくりに努めインフラ整備の一角を担う高速道路から山岳地帯までトンネル工事の高い技術力を誇る西松建設。入社以来、大規模な高速地下道の改修工事に携わる鈴木さんは、得意のマルチタスクスキルを活かし、施工管理技術者に欠かせない「段取り力」を日々磨いている。現場で意識していることや仕事のやりがいを聞いた。Before After大学まで熱中したバドミントンでは部長やキャプテン、飲食業のアルバイトではバイトリーダーを経験した鈴木さん。「長として周りの状況を把握しながら指示を出す作業を通してマルチタスクが身に付きました」と振り返る。その力は仕事でも早々に活かされ、生コンを枠内に流しこむ「打設」の班長を任された。現場配属から半年ほどの時期で普段は高速道路の換気所を担当しているため作業員と面識もない。入念な事前準備を行うとともに、あらかじめ作業員全員の顔と名前を覚えた。作業中は高さ管理や数量計算を行いながら適確に指示を出すうち、次第に皆が鈴木さんの下に結束する手応えを感じた。「1000㎡に及ぶ打設が無事1日で終了した時の達成感は言葉になりません」マルチタスクを強みに早くから活躍「チャレンジする社風のおかげ」と抜擢理由を想像する鈴木さんだが、以降、仕事の向き合い方は明らかに変わった。指示の誤りによる作業のやり直し、いわゆる「手戻り作業」を絶対に作業員にさせないよう先輩の指示の意味を隅々まで理解し、どんな質問にも答えられるよう臨んでいる。「西松建設の現場は働きやすい」「また働きたい」と作業員に支持される現場を作るのが当面の目標だ。2年目の現在は換気所の諸工事の管理はもちろん計画書作りも任されている。「小さな工事でも自分の計画や指示通りに進み、問題なく完了するのが一番のやりがい」と鈴木さん。換気や照明などトンネル内を安全・快適に走行するための設備が収まる換気所はインフラ整備に欠かせない。「必要なことをすべて学び、ゆくゆくは大規模なトンネル工事を管理したい」と力強く語ってくれた。BEFORE現場の管理者として土木工事の職人さんときちんとコミュニケーションが取れるか不安だった。鈴木 大志さん関東土木支社外環中央南工事事務所PROFILE2023年入社。理工学部土木工学科卒業。合同説明会で西松建設を知り、親しみやすい先輩社員の雰囲気に魅かれインターンシップに参加。作業員を束ねる管理者としての視点から、人と人の良好な関係性が入社の決め手と語る。AFTER誠実に向き合えば皆さん優しくて協力的。同世代の作業員とは一緒に趣味のスポーツを楽しむほど親しい仲に。本社所在地:東京都西松建設株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は114

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