企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals● 建設コンサルタント八州建物を見て歩くのが好きで、大学では建築と都市について学んだ松井さん。就職活動では、建設コンサルタントに興味を持ち、八州の説明会に参加。そこで補償調査という仕事があることを知った。「公共事業では、必要な用地取得のため、建築物などに移転の必要が生じる場合があります。補償調査は、国や地方自治体などから委土地や建物を調査して図面化補償額を算定し、交渉も担当託を受けて、所有者や権利者に生じる損失の補償額の算定を行う仕事です。例えば、駐車場の白線一つにしても価値があると聞き『面白そうだな』と興味を持ったのが入り口でした」現在は、現地に赴いて土地や建物の調査を行い、それを持ち帰ってCADで図面化。作成した図面をもとに補償額の積算を行い、権利者との交渉の場にも赴くなど幅広く業務を担当している。「調査した対象物は全て権利者の財産なので、公平な算定をすることを心がけています。交渉の場では権利者の心情に寄り添った丁寧な説明を大切にしています」堤防を建設する河川事業では特に、地元の人々から温かい言葉をかけられたことが印象に残っているという。「これまで何度も川が氾濫して、堤防建設は地域の方々の悲願でした。『早く堤防を完成させてほしいから頑張ってよ』とおっしゃってくださったのは嬉しかったし、この仕事の手応えを感じましたね」学生時代には想像できない仕事が世の中にはあり、企業研究はそれを知るチャンスだと松井さんは語る。「僕自身は、やりがいと誇り、そして専門性を持って成長できる補償調査の仕事に出会えて本当によかったと思っています」。そう言うと、穏やかな笑顔の中にプロフェッショナルとしての矜持を覗かせた。会社のバックアップ制度を利用して土地区画整理士の資格を取得した松井さん。さらに広範な知識を習得するために、補償業務管理士の資格取得を目指して勉強中だ。松井 謙治郎さん計測技術部 補償調査課PROFILE2022年入社。システム理工学部 環境システム学科卒業。会社説明会で補償調査を知り八州に入社。現在は、現場の調査、調査後の図面作成、補償額の算定、補償交渉まで補償調査にかかわる業務を幅広く担当している。未知だった補償調査という仕事今はその奥深さに手応えを実感1947年の設立以来77年にわたって、計画・調査・測量・補償・設計・維持管理をトータルに担う総合技術コンサルタントとして街づくりに貢献してきた八州。補償調査の第一線で活躍する、入社3年目若手社員の「仕事への思い」に迫る。Portrait Of The Professionals本社所在地:東京都株式会社八州CHECK THE NAVI詳しい情報は118

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