企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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人を知る 社会人ビフォーアフターBefore After● 財団・社団・その他団体建設物価調査会大学で修めた専門知識を活かして価格の“基準”を作る仕事に手応え大学では土木を学びながら、人と会ってコミュニケーションを活かす仕事がしたいと感じた林崎さん。さまざまな可能性を探るうち、たどり着いたのが建設物価調査会という選択肢だった。日々、調査業務に取り組みながら、業界に与える影響力の大きさを実感していると語る。Before After当初営業職を目指していた林崎さん。しかし数多くの企業を訪問するうち、その会社で“働く人”や“働き方”という切り口を意識するようになっていったと語る。「長く働き続けるためには、営業職よりも建設物価調査会の環境が自分には適していると考え直しました。当会を知ったのは先輩からの紹介によるもの。勤務時間や休日、定着率など、さまざまなデータや社風を見比べるうち、ここならワーク・ライフ・バランスを保ちながら自分らしく働けると確信できました」林崎さんが現在取り組んでいるのは、橋梁・道路標識に関わる資材費や工事費の調査業務である。「各地方によって異なる価格実態を調査するため、依頼があればどこへでも出掛けて、現地の建設・スケール感と社会的使命の 大きさに、やりがいを実感工事会社などにヒアリングを行います。集められた情報が、当会で発行している『月刊 建設物価』や『季刊 土木コスト情報』という図書にまとめられ、入札価格の決定や建設会社が積算を行う上での指標となるわけです」日々仕事と向き合う上で、林崎さんが心掛けているのは「当たり前のことを、当たり前にやる」ことだという。入会三年目。日々の積み重ねの先に、確かな成果があることを、彼は学んできた。「業務上、時には行政担当者とお会いして、積算基準の改定について協議することもあります。私も早く、経験豊富な上長のように、重要な会議の場にも頻繁に参加できるようになりたいです」自ら取り組む業務の意義が分かってきた今、林崎さんの目の前にはより大きな目標が広がってきたようである。BEFORE大学では道路研究室に所属し、道路の材料・段差・ひび割れについて学ぶ。一方、海外旅行にも積極的に出掛け幅広い視野を養った。林崎 燎さん第一土木調査部河川道路課PROFILE2017年入会。理工学部都市環境学科卒業。現在、終業後はスポーツジムで身体を動かしたり、仲間との交流を楽しむことが多いとのこと。ワーク・ライフ・バランスが取れた働き方ができる点に、建設物価調査会で働く魅力があると言う。AFTER全国を飛び回りながら橋梁・道路標識の建設価格について調査。自らの仕事が与える影響力の大きさを実感中。※所属・内容は取材当時のものです。本社所在地:東京都一般財団法人建設物価調査会CHECK THE NAVI詳しい情報は122

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