企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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学部生の場合は研究予定を整理しよう4自分にとっての意義や目的、課題を整理しよう5苦労したこと、がんばったこととは区別して整理しよう7究活動を問われた場合に、自分が所属する研究室の内容を詳しく説明する人がいます。しかし、企業が確認したいのは、研究室全体の内容ではありません。あなたがどんな研究テーマを掲げて、どのように研究活動に取り組んでいるのか、あなた自身の研究内容を詳しく知りたいのです。研究の出発点である課題意識は何か、研究の目的、成し遂げたいことを説明できるようにしておきましょう。建築、土木など工学系の研究の場合は、研究の成果を通して社会にどのように貢献できるのかについても、自分なりの考えを整理しておくといいでしょう。研究活動を整理する際によくある間違いは、ガクチカ的な内容、つまりがんばったことや苦労した活動を盛り込んでしまうことです。研究内容は、あくまでも論理的な思考のプロセスや技術的な観点での事実を伝える意識を持ちましょう。設問で、苦労したことや自己PRを含めて説明することが求められている場合を除いて、「成果が出るまで繰り返し実験した」とか「他大の研究室に議論をしに行った」などの行動レベルの説明は必要ありません。自分がどのように考え、どう実験し、結果をどう分析して、試行錯誤したのかを客観的に整理しましょう。研自分で決定したことと担当教授や先輩が決めたことを区別して整理しよう6向性や具体的な手法など、研究活動で決定すべきことはたくさんあります。このとき、担当教授から指示されたことや先輩が決めたことと、自分の考えで決定したことを区別して整理しましょう。研究内容は、自分がどう考え、どう意思決定したのか論理的な思考のプロセスが確認されますので、あらかじめ決められていたことと自分で判断したことを混同してしまうと、自分の研究成果を問われた場合に明確な答えが返せなくなってしまいます。前提条件として決まっている場合は、「〜が求められている」などのように、受け身の表現にするといいでしょう。方部生の場合は、まだ研究室が決まっていない、研究テーマも未定だという方が多いでしょう。そんなケースでは、これから取り組みたい、研究したいと思っているテーマについて説明できるように準備しましょう。なぜそのテーマを研究したいのか、目的や今後の予定を整理します。もしその時点で具体的なイメージができていない方がいたら、就活準備をきっかけにして掘り下げて考えてみましょう。大切なのは研究に対する意欲を示すことです。わかったふりをして理解不十分な専門用語を使用しないように注意してください。学129

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