企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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流業界は、トラックによる陸運を中心に、飛行機での空運、船舶での海運などがあります。一般消費の分野では、インターネットによる通信販売が活発化。即日・翌日配達などのサービスが急速に拡充し、大型の物流拠点が全国各地に建設・整備されています。また、企業向けサービスでは、物流の機能とネットワークを生かした業務効率化、付加価値の高い戦略的ロジスティクス設コンサルタントは、河川や港湾、道路、鉄道、都市、上下水道など、建設プロジェクトの企画・立案・調査・設計から施工管理までの一連のサービスを手がける技術専門家です。多くの場合、国土交通省に登録したコンサルタント会社が業務を請け負い、建築、都市計画、ランドスケープ、環境などの専門家がチームを組んで担当することになります。建設事業においては、十分なの提案も進み、それにあわせて高度な物流拠点の建設ニーズが高まっています。物流業界は、大手企業を中心に海外進出も積極的に展開。業務提携や合併・買収をともないながら、正確できめ細かな「日本発」のサービスをアジアを中心とした国々へ提供して大きな信頼を獲得しています。今後もEC(電子商取引)市場は拡大が見込まれており、物流業界への期待も大きくなっています。機能の確保とあわせ、効率性と環境保護の両立などの社会的要請が高まっています。老朽化が進むインフラの維持と更新、震災など自然災害リスクの軽減などでも活躍が期待されています。建設コンサルタントは、専門知識を駆使して、これらの課題に応えていきます。公共事業をはじめとする社会資本の整備はもちろん、発展途上国での政府開発援助(ODA)の場面でも必要とされ、海外での活躍の場も多くあります。高度化・戦略化で高まる物流拠点の建設ニーズ高度な建設プロジェクトを担う専門家集団物流・倉庫建設コンサルタントLOGISTICS & WAREHOUSECONSTRUCTION CONSULTANTS物流拠点の用地選定や買収、施設施工などを担当します。周辺地域の自治体や住民との調整を行うことも多く、法令に関する知識やコミュニケーション能力が求められます。現在、物流拠点の建設は全国、そして海外へと広がっています。物流拠点施工行政などの要請に応じてプロジェクト全体の計画を立て、資金調達や建設会社の選定などをマネジメントしていきます。鉄道や道路の建設を例にとると、ルートの選定、駅などの各種施設、橋梁やトンネルなどのインフラ施設の設計に携わります。構想・計画建築物は建てて終わりではありません。複数の企業による共同配送という形態も増えており、それぞれの企業の業務や物資に適合した物流センターのレイアウト、内装機器などが必要になります。それらを適切に整備していく重要な役割を担います。物流拠点内装道路や橋梁などの構造物を設計する前に、建設工事や土木工事を行う土地の面積や位置・距離などを測量機器を用いて計測し、設計用の図面を起こすのが測量の仕事です。また、測量したデータに基づいて意匠、構造、建築設備を設計していきます。測量・設計物流業界では、各種プラントや橋梁、生産設備など、大型で重量のある構造物の輸送とともに、据え付け工事までを行う企業もあり、特に、据え付け工事にあたっては、建築・土木分野の知識が求められます。海外輸送案件も多く、活躍の場は広がっています。大型輸送物の据え付け完成した構造物の維持・管理、補修を担当します。その施設の施工を手がけているという優位性とノウハウを生かして、劣化診断や補修設計を計画的に実施。近年では、複数年契約で、長いスパンの維持・管理を行う方式が広がっています。維持・管理物建1011JOB RESEARCHJOB RESEARCHINDUSTRY GUIDE31

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