左/2024年秋に本社を移転予定。最新のオフィス環境を整え、さらなるコミュニケーションの活性化と発展を目指す。右/理系出身者や幅広い世代の社員が活躍中。創業から35年、電気・空調・給排水設備などの設計を手掛ける設備設計事務所として、そして省エネルギー支援のコンサルティング会社として発展を続けるテクノ工営。同社の実績には高度な専門性を備えた建造物が多い。例えば医療の領域では、術中MRIシステムやハイブリッド手術など高度医療機器を備えた手術室や外来誘導設備の整備、災害時の機能維持を支える電源の二重化、感染制御に寄与する空調施設など、特殊性の高いニーズに応えている。大規模病院のほか、大学や図書館といった文化・学術施設の設備設計も得意とし、半導体研究施設、動物実験施設、多用途な研究に利用できるオープンラボなど、多様な高度教育環境も実現している。自然災害が多発する現代、事業への影響を最小限にするオフィス環境の整備はどの企業にとっても重要課題だ。同社はコンサルタントとしてBCP(事業継続計画)対策の立案・計画の支援も行っており、災害を想定した設備改修のニーズにも応えている。災害対策拠点となる市庁舎改修などは、そ高度な施設を設備で支え災害想定の設備改修にも貢献の好例だ。電源設備を地下に有する築30年超の建物において、水没による電源機能喪失を防ぐための方法を模索し、庁舎利用を続けながら、屋上への発電機更新と燃料備蓄の増強を実現させた。「改修の場合は既存の施設条件に左右される分、課題を解明していく必要があり、一味違う面白みがあると思います」と柳原さんは語る。年々、基準が厳しくなる環境性能。設備機器の定期更新時期、同社の元には「こういう性能を備えた建物を実現したいが、どうすればいいか」と相談が届く。同社では設備の状況を調査・分析し、どの省エネ技術の適用がベストかを見定めながら、費用対効果の高い提案を主導する。調査や構想段階からお客様の良きアドバイザーとなり、より良い施設環境を実現しようと熱心に取り組む社員は、自然とお客様との関係も深まり、継続的な依頼に繋がっていく。「担当者とお客様が人としての信頼を結んでいけることも、当社の仕事の特徴。成果物の品質はもちろんですが、情熱を持ってお客様に向き合う姿勢が評価されている例も少なくありません。年4回の表彰制度でも、成果と過程の両方を担当物件の主治医を目指すしっかり評価しています」同社では入社3~5年目から設計の主担当を段階的に任せている。ベテランのフォローの下、小さな案件からチャレンジできるようにしているのは、早くから仕事の醍醐味ややりがいを実感できるようにという考えからだ。「担当する建物への探究心を持ち、楽しみながら向き合う姿勢を身に付けていってほしいです」と柳原さん。仕事に欠かせないのは好奇心とスケジュール管理のスキルだという。多様化する顧客のニーズに応えるには、その業界の特徴を熟知し、知識をアップデートする姿勢が不可欠だ。さらに複合的な設備課題に優先順位を付けながら着手していく過程では、ハンドリング能力やコミュニケーション力も磨かれる。同社の創業者が日頃から口にしていた「私たちは建築物の主治医である」という言葉を体現する社員たち。建物のことを最も良く知る担当者となって能動的に提案を行い、お客様の事業計画の幅を広げていく―。一人ひとりがその矜持を持つことで、同社は今後も着実に発展を続けていく考えだ。仕事の楽しさを知ってほしい「設計は人の頭の中で考えたものを形にする仕事。マンパワーが要と言えますが、当社では業務の平準化やチームでのタスクシェアを図り、働き方改革を進めています。入社から10年間、奨学金を全額代理返済する奨学金支援制度や、130万〜150万円を支給する資格報奨金なども用意し、若手の成長と活躍を支援しています」メリハリのある環境で成長に励めるPOINT IN CHECK本社所在地:東京都株式会社テクノ工営CHECK THE NAVI詳しい情報は51
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