企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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● 建設コンサルタントアサノ大成基礎エンジニアリング(ORICON HDグループ)人を知る 社会人ビフォーアフターBefore After地面の下では何が起きているのかあらゆる建設工事を支える仕事「地盤・地下水・建物」のエキスパートとして、数多くの建設工事のコンサルティングを手掛けてきたアサノ大成基礎エンジニアリング。今回、お話をうかがったのは、地盤の三次元モデルの作成を通じて、新駅開発のための調査・分析に携わっている同社の若手社員だ。Before After佐藤さんが地学に興味を持ったのは、土地の形状がそこで暮らす人々の文化に大きな影響を与えていることを知ったのがきっかけ。その興味はやがて、様々な地形はどうやって生み出されるのか、に進化していった。大学時代は理工学部で地理・地学を学び、大学院へ。専攻したのは地球上の水が陸地でどのように循環しているかを研究する水文学の分野だ。アサノ大成基礎エンジニアリングとの出会いは、院生時代に同社との共同研究に関わったこと。プロジェクトに参加した社員たちの姿を目にして、魅力を感じた。「上司・部下という立場を超えて活発な議論があり、全員の意見が尊重される。建設業界で研究職を目指すならこの会社だ、と考えるようになっていました」地形と文化の関わりに興味を持ったのがきっかけだった配属されたのは建設工事に向けて、地盤や地下水挙動の予測解析・土木設計をおこなう部署。自身が携わり続けてきたのは在来線に対する新駅建設のための地盤解析だ。「新駅ができると、周辺施設も含めて地盤には膨大な重量が加わり、地表が沈下します。既存の軌道に悪影響を及ぼさないよう、様々な指標を計算するのが仕事です」実務として担当しているのは、ボーリングで得た地中のサンプルをもとに、周辺地盤の三次元モデルを作り上げていくこと。点と点を地学の知識で結び、地下構造をシミュレーションする作業だ。「学生時代とは違い、その責任の重さを痛感。信頼される技術者になることを目指します」3Dモデルを作成し、地中の状況をシミュレーションするBEFORE写真は卒業旅行でタイを訪れたときのもの。「地形が現地の文化にどんな影響を与えているか、海外旅行への興味は尽きません」佐藤 佳祐さん事業推進本部地盤コンサルティング事業部PROFILE2023年入社。理工情報生命学術院修士課程修了。「建造物作成のスタート地点にいるやりがいは大きいです。知見を深めるとともに解析技術を磨き、さらなる高みを目指していきたいです」AFTER小・中・高と続けてきた野球を再開。技術士の資格取得にも励み、オン・オフのメリハリをつけて活躍中だ。本社所在地:東京都株式会社アサノ大成基礎エンジニアリング(ORICON HDグループ)CHECK THE NAVI詳しい情報は91

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