企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
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人を知る 社会人ビフォーアフターBefore After● 建設スミダ工業実践の中で着実に学び続ける成長できるかは自分次第中高層ビルをはじめとする新築建物を中心に幅広い工事を請け負うスミダ工業で、文系出身ながら施工管理として活躍する小出さん。建設業を選んだ理由や仕事の魅力、今後の目標など、これまでの日々を振り返りながら今の気持ちを率直に語っていただいた。Before After法学部出身で、当初は不動産業界への就職を考えていたが、アルバイト先の生徒から建設業界の話を聞き、興味が湧いたという小出さん。「売買や仲介ではなく、つくるという側面から不動産に関わるのも面白そうだと思ったんです。ただ、建設業は未知の世界で、職人さんとのコミュニケーションや現場の雰囲気など、不安に思うこともありました」その不安は一つ目の現場で払拭される。業務の内容や流れはもちろん、道具の名前も図面の見方もわからないまま現場に入ったが、上司や先輩、職人たちがやさしく、丁寧に教えてくれた。「9か月ほどの現場でしたが、先輩と一緒に業務を行いながら、全体の流れや段取りを掴んでいくような形で、わからないことを一つずつな興味だけで飛び込んだ未知なる業界での成長の軌跡くしていくことができました」その後、テナントビルの建築現場を経て、現在は市の施設の建築現場に入っている。「できることは少しずつ増えていきましたが、現場への理解が深まったのは施工図が描けるようになってから。実は今の現場の上司が一つ目の現場でもお世話になった人で、ちょうど今、以前には描けなかった施工図の作成にトライしているんです。しっかり描き上げて、成長したなと思ってもらいたいですね」今後の目標は、2級建築施工管理技士の資格を取得し、全体の工程管理や予算管理など、仕事の幅を広げること。「知識と経験を重ねて、現場を一人で任されるようになりたいです。文系出身者はすべての勉強が一からなので大変ではあるけれど、決してできないことじゃない。学ぼうとする意欲と学べる環境があれば大丈夫です」BEFORE学生時代のアルバイトはボルダリングのトレーナー。幅広い年齢層の生徒を対象に、基本的な動きの指導や安全対策を行う。小出 祐太さん建築部 工事課PROFILE2021年入社。法学部法学科卒業。予期せぬトラブルも人生経験の一つと捉える前向きな姿勢と高いコミュニケーション力が強み。高校時代に始めたボルダリングは現在も継続し、休日には壁を登ってリフレッシュしている。AFTERトレーナーとしての経験を生かし、職人たちとコミュニケーションを取りながら現場をまとめる施工管理として活躍。本社所在地:埼玉県スミダ工業株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は92

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