人を知る 社会人ビフォーアフターBefore After● 建設平和鉄構「自分の仕事がチームを動かす」責任と醍醐味を胸に刻んで平和鉄構は橋の架設や、補修・耐震補強工事などを手がける、「橋」に特化した建設会社だ。橋梁架設は数十年先の未来に向けて物流インフラを創り上げる、まさにビッグプロジェクト。入社1年目の早川さんは、その大仕事を統括する施工管理を目指し、目下勉強中だ。Before After「就職活動の時期はコロナ禍で『面接もオンライン』という状況。当初は北海道外での就職も考えていたのですが、就職活動の困難もあって、道内に留まることを決めました」と当時を振り返る早川さん。志望業種も「特にこれ」と絞っていたわけではなかったが、自然豊かな地元で昔からよく目にしていた「橋」を作る仕事に、親しみを感じたことが決め手になったと話す。現在早川さんが担当するのは、橋の補修工事に使用する橋梁足場の設計業務だ。「足場」といっても家やビルを建てる場合とは異なり、川や道路の上といった“地面のない場所に足場を組む”という、特殊性の高いもの。また構造物の大きさに対し“精度はミリ単位”と、シビアな側面もある。地元で橋を作る早川さんのキャリアと挑戦「精度に関しては以前、苦い経験をしました」と打ち明ける。「部材に足場を固定するボルト穴の印をつけているのですが、その位置が少しだけズレてしまっていました。ダブルチェックの際に発覚したのですが、印を最初からつけ直すことになり、現場の作業を完全に止めてしまったのです」。この経験から“確認の徹底”を胸に刻むとともに「大勢が関わるチームプロジェクトでは、一人の仕事が全体を左右する」という責任感と醍醐味を改めて感じたという。つい最近、新たに橋梁工事の施工管理業務が加わった。とはいえまだ先輩の仕事をサポートする段階。早川さんはこのチャレンジに意欲を見せている。「施工管理は工事全体の進捗を管理する、という知識と視野の広さが求められる仕事です。覚えるべきことばかりですが、今はとにかく一つでも多くの現場を経験したいですね」BEFORE大学では金属をナノレベルで接合する技術について主に学ぶ。エレクトロニクス産業の学会で、その研究成果を発表した経験も。早川 大翔さん技術計画部PROFILE北海道旭川市出身。室蘭工業大学工学部機械航空創造系学科卒業後、2024年入社。中学・高校の部活動ではソフトテニス部に所属。現在も年に数回ほど、友人たちと共にソフトテニスで汗を流すそう。AFTER橋梁足場の設計図面を作成する業務の傍ら、橋梁工事の施工管理としての“修行”が始まり、先輩の指導の下学ぶ日々。本社所在地:北海道平和鉄構株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は94
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