企業研究&就活準備ガイド 建築・土木系学生版2026
98/144

人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals● 建設光建工業生活や産業活動に欠かせない上下水道や道路。栗林さんは、札幌市が発注するインフラ工事の施工管理を担っている。工事の計画を立て、作業スタッフを手配し、仕上がりの品質、現場の安全を守るのが施工管理の仕事。技術が求められる仕事だが「知識や技術以前に、私が何よりも大切にしているのが、現場の作業スタッフとのコ土木工事を通して札幌に貢献したいミュニケーションです」。工事の内容を記した施工図をもとに、職長と呼ばれる各職種の責任者に指示するが、それに加えて栗林さんは、職長のもとで手を動かす若手とも積極的に話す。「〝今日、体調どうですか?〟など、意識して声をかけています。そうすることで、若い作業スタッフからも、責任者である私に話しかけやすい空気をつくりたいと思っています」話しやすい雰囲気があれば、誰もが気づいたことを指摘し、伝えやすい。「私が測量をしていると〝そこ、間違ってるよ。監督さん、しっかりしてよ〟と冗談交じりに、でも的確な指摘をもらえることもあり、助けられています」栗林さんは、土木工事の施工管理に携わり7年になる。大学卒業後、地場のゼネコンで橋梁やトンネル工事を経験し、2022年に転職してきた。「前職では、道内各地で大きな工事に携わるおもしろさがありましたが、次第に、住み慣れたまちに貢献できる仕事がしたいと思うようになったんです」土木工事は段取りがとても重要な仕事。「今後は、翌日以降の工事を見越して的確な準備ができるようになりたいと思っています。長年の経験をもつ職長さんに教えられることも多いですね」現場の雰囲気が良いからこそ、学びも得やすいのだろう。「作業スタッフの安全は自分がしっかり守りたい」と表情を引き締めた。入社2年目に施工管理を担当した水道工事で、札幌市から表彰を受けた。「やりがいを感じましたし、会社の評価にも貢献できたことがうれしい」と栗林さん。栗林 洋佑さん工事部PROFILE北海道札幌市出身。工学部社会環境工学科を卒業し、道内のゼネコンで橋梁工事、トンネル工事など土木構造物の施工管理に携わり、2022年に光建工業に入社。コンクリートを扱う工事にあたっては、仕上がりの精度にこだわる。現場の良好な雰囲気が安全で質の高い工事を生む1979年の設立から45年にわたって、土木工事を通して札幌市のインフラ整備を担ってきた光建工業。施工管理の経験を地元で活かしたいと入社した栗林さんは、作業スタッフとのコミュニケーションを第一に、工事の品質と安全確保に奔走する。Portrait Of The Professionals本社所在地:北海道光建工業株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は98

元のページ  ../index.html#98

このブックを見る