企業研究&就活準備ガイド 機械・電気電子・情報系 2026
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機械系活躍している先輩たちのフィールド数学・情報系電気・電子系高専人を知る私の軌跡問われるのは技術力と人間力材料検査の自動化に挑戦中!“世界一の試験分析会社”を目標としている日鉄テクノロジー。同社には、経験を問わない実力重視の社風が根付いている。福田さんが入社を決意した最大の理由も、探究心旺盛な若手社員を大切にする企業姿勢にあった。MY CHOICE福田 陽奈乃さん東日本事業所試験部試験技術室PROFILE2019年入社。工学部機械工学科卒業。大学でロボット工学を学び、人工知能やソフト制御の知識を身に付けた。在学中、BtoB企業に興味を持ち、鉄鋼会社のインターンシップに参加。試験・分析・測定日鉄テクノロジー(日本製鉄グループ)福田さんが所属する試験技術室の業務は、製鉄所で使われている老朽設備の更新や試験の自動化対応と、新規試験方法の開発。もう一つは品質管理で、専門機関による試験所認定の審査対応のほか、予算取りなども含まれる。「幅広い業務がありますが、中心は老朽設備の更新と試験分析です。私はまだ入社6年目ですが、難易度の高い仕事で経験値を高めていく大小合わせて30くらいの試験プロジェクトに携わってきました」入社年の下期から継続しているのが、「亀裂測定の自動化」。鋼材の腐食試験では材料を試験液に浸漬し、被検面にヒビや割れが発生していないかを試験する。亀裂測定は官能試験のため、経験が必要であり、試験員が1つずつ測定しているため、試験時間もかなりかかっている。「そこで、官能試験での経験値を生かしつつ、誰でも短時間で測定可能な新たな試験分析の手法を取り入れて自動化を進めています。当初は指導員に付いて行っていましたが、今は私がメインとなって開発しています」若くても難易度の高い仕事に挑戦させてもらえる環境から、福田さんは多くの学びを得てきた。「老朽設備の更新は数年かかる協働作業なので、人間関係の構築が何よりも大切。今後もコミュニケーションを重視し、機械試験分野のプロになることが目標です」親会社主催のグループ会社合同説明会に参加し、声をかけてもらったことがきっかけ。鉄鋼業界全体を支える仕事をしたいと思っていたのと、試験分析分野でも機械系出身者が活躍できると聞いて魅力を感じた。会社を知ったきっかけ入社の決め手他社の面接で「なぜ女の子なのに機械系の学科を選んだの?」と質問されることがあり、違和感を覚えた。日鉄テクノロジーはそんな質問を一切しなかったので、「ここなら実力を評価してもらえる」と確信できた。本社所在地:東京都日鉄テクノロジー株式会社(日本製鉄グループ)CHECK THE NAVI詳しい情報は127

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