研究活動の仕事への活用をイメージしておく8入社後に何に挑戦したいのかを整理しておく7研究テーマ選定理由を問われたら研究に対する意欲を伝える5苦労したことを問われたらガクチカの回答意識で答える6接では、主に専門知識や技術のレベルが確認されますが、「研究活動で苦労したこと」についても質問があるでしょう。そんなときは、ガクチカ(学生時代に力を入れて取り組んだこと)を回答する意識で答えるといいでしょう。たとえば、「実験ではなかなか思うような数値が出ずに苦労しました。しかし、担当教授だけでなく先輩にもアドバイスをいただき、異なるアプローチの手法を試した結果、予想した結果が得られました」というように、どんな課題に直面し、それをどう乗り越えたかについて具体的に表現することを意識しましょう。面研究意義は社会的に貢献する視点で説明する4学の役割は、自然の仕組みや自然現象の真理を見極めることにありますが、工学の役割は社会を便利にしたり快適にしたり、人類の幸福に役立つモノや仕組みを生み出したりすることです。特に、機械・電気電子・情報系の研究では、自分がいったい何のために研究をしているのか、また、研究を通して発見したこと、研究の成果が社会にどのように役立つのかについて、自分なりの思いや考えを説明できるようにしましょう。あらためて自分の研究の意義を見つめ直してみて、社会が求めていることやニーズとどう結びつくのかを整理しておくことが重要です。理系学生の場合は、今まで自分が研究してきた分野の専門知識や技術と直接リンクしない職種に就く可能性もあります。しかし、研究活動で培ったスキルや研究の基となった学術領域の知識は必ず活用できるはずです。機械・電気電子・情報系であればデータ分析、プログラミングなどの知識やスキル、各学科の専門知識などは、職種が違っても十分に役立つでしょう。自分が研究活動を通してどんな専門知識やスキルを身に付けたのか、また、それは研究テーマと直結しない仕事でどう活用することができるのかについてイメージできるようにしておきましょう。理術責任者や現場のエンジニアが面接官として参加している場合は、「わが社のエンジニアに求める知識レベルや技術があるのか?」を確認しながら、「具体的に何をやりたいのか?」が問われることになります。つまり、会社が求める人材要件と本人の希望のマッチングをはかっているわけです。その際は、単に志望する職種名を回答したり、手がけたい製品や技術を答えるだけでは不十分です。自分がどんな製品や技術を生み出したいのか、既存の製品や技術をどう発展させたいのか、意欲的な回答をすることを意識しましょう。技接では、研究テーマを選んだ理由について質問を受けるでしょう。自分で主体性を持って決定した背景を説明しましょう。しかし、自分で決定したのではなく、指導教授によって決められたり、あらかじめ用意されたテーマの中から選んで決めるようなパターンもあるでしょう。答えに困ることもあるかもしれませんが、受け身の姿勢をそのまま説明するのはよくありません。たとえ他者から与えられたテーマであっても、その研究テーマに対して自分がどう考えているのか、研究に対する意欲や前向きな姿勢を伝えるようにしましょう。面137
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