密機器とは、非常に高度な精密さが求められ、電気・電子やソフトウエア制御によって高精度に動作させることができる機器。具体的な製品としては、デジタルカメラ、時計、計測機器などがあてはまります。世界的に見ても日本のメーカーは高い技術を持つことで知られており、世界のマーケットで高いシェアを獲得している企業が少なくありません。医療機器業界では、蔵庫・洗濯機などの白物家電、テレビ・ブルーレイ/DVDレコーダーなどのAV機器、パソコン・スマートフォンなどの情報通信機器、巨大な発電機・変圧器といった重電機器などには、半導体や電子部品が不可欠です。電気・電子業界は、こうした多種多様な製品を開発・製造しています。また、OA(Office Automation)機器業界は、オフィスや個人向けのコピー機・プリンターなどを各種の検査機器や内視鏡、人工透析機器、手術機器などを開発・製造しています。将来、日本を含め多くの先進国では社会の高齢化が進んでいくことが予想されており、医療機器へのニーズの高まりが期待されています。近年では、高解像度の画像処理技術などを活用して、精密機器メーカーが医療機器分野に参入するケースも増加しています。開発・製造しています。近年は、企業規模に応じた最適な機器やサービスの提案、サポートなどをトータルに行うソリューション販売にも力を入れています。オリジナル技術を武器に特定分野で大きなシェアを有する企業もあり、日本の「ものづくり」の根幹を支えています。ただし、近年は海外企業とのコスト競争が激化。選択と集中、高付加価値製品の開発、AIやIoTなどデジタル化の推進で、効率化と収益性の向上も目指しています。世界をリードする日本のメーカー医療分野への参入も進んでいる職場環境や家庭生活を快適にする日本のものづくりの根幹を支える業界精密・医療機器電子・電気・OA機器ウエアラブルカメラとは身体などに取り付けてハンズフリーで撮影する小型カメラ(ビデオカメラ)のこと。通常のビデオカメラと異なり小型で軽量なため、頭部(ヘルメット)などに取り付ければ、簡単に自分目線での撮影ができます。ウエアラブルカメラ自社で製造設備を持たず、人材や資金など経営資源の全てを製品の研究開発や企画に集中し、生産は外部の製造受託企業(EMS=Electronics Manufacturing Service)に委託する企業のこと。アメリカのシリコンバレー発祥のビジネスモデルと言われています。ファブレスメーカー薬剤を体外から血管内に頻繁に注入するための経路として、あらかじめ皮下に埋め込んでおく医療機器。薬剤を長時間投与するような場合の利便性や投与ルート確保の容易さなどの理由から、近年、普及が拡大しています。埋め込み型中心静脈ポートシステムEMS同様に、ファブレスメーカーから委託を受けて製品の製造を行う企業ですが、主に半導体の製造を担っています。半導体製造設備には莫大なコストが必要なので、ファブレスメーカーは設計に、ファウンドリメーカーは生産に集中できるメリットがあります。ファウンドリメーカー突然、心臓の筋肉がまひ状態になり血液を全身に送れなくなったとき、心臓に電気ショックを与えることで正常なリズムに戻すための医療機器。一般の人でも使えるように、AEDの発する指示音声に従って操作が行えるよう設計されています。AED(自動体外式除細動器)データを「0」と「1」の2種類の信号で処理する従来のコンピュータと異なり、「0でもあり1でもある」という量子力学の現象(重ね合わせ)を活用する次世代コンピュータの一つ。これまで以上の膨大なデータの超高速処理が期待されています。量子コンピュータ精冷0203業界関連用語業界関連用語INDUSTRY GUIDE23
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