企業研究&就活準備ガイド 機械・電気電子・情報系 2026
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力業界、ガス業界ともに、日常生活に欠かせないエネルギーを企業や家庭に届けています。電力会社は、電力の「発電」「送電」「配電」「営業」をトータルに担当。ガス会社は、天然ガスを原料とする都市ガスと、プロパンなどを原料とする液化石油ガス(LPG)を供給しています。2016年4月には、電力小売りの全面自由化、さらに2017年4月に都市ガス小売り全面自由化が両や路線を維持管理し、「人」や「物」を運ぶサービスを行っているのが鉄道業界。鉄道会社の本業は“運輸業”ですが、収益の柱となる運賃設定は、国土交通大臣の認可が必要なこともあり、状況にあわせて機動的に運賃設定を変えることができません。そうした背景から、鉄道各社では、沿線での不動産開発、商業施設やホテルの運営、観光・外食・バス・タクシー事業、交スタート。携帯電話会社など、さまざまな業種の会社が新規参入し、多様な料金プランを提供しています。エネルギー業界の代表格としては石油会社があり、原油を海外から調達して精製、販売しています。石油大手もガス会社と協力してLNG火力発電に参入しており、電力の固定価格買取制度開始後は、製油設備の跡地など遊休地を活用した大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業にも取り組んでいます。通系ICカードをマーケティングに利用した情報ビジネスなど、積極的に多角化に取り組んでいます。航空業界では、航空機によって「人」や「物」を国内外に運ぶサービスを行っています。コロナ禍により一時的に需要が落ち込みましたが、現在はインバウンドやビジネス需要が回復。新たな需要喚起を見据え、DXの推進、カーボンニュートラルの実現などに取り組み、ビジネスモデルの再構築を進めています。日常生活に欠かせないエネルギーを安定的に供給する社会インフラ「人」や「物」を安全かつ迅速に目的地に運ぶ電力・ガス・エネルギー鉄道・航空電力会社の送配電部門を分離すること。現在は発電部門と送電部門の会計を分けるのみですが、今後、送電線や配電網を電力大手以外にも使いやすくすることで新規参入が促進され、サービスの多様化、競争による価格の抑制につながると期待されています。発送電分離鉄道施設一式を持ち、運行も行うのが第一種。第二種は、自らが所有する線路以外の線路を使用して列車の運行を実施。第三種は、線路を敷設して第一種鉄道事業者に譲渡したり、第二種鉄道事業者に使用させる事業を行っています。鉄道事業者の区分ITにより送電をきめ細かく自動調整できる次世代送電網の総称。出力が安定しない再生エネルギーなどでは、電力が足りない場合のみ他電力から融通させる必要があるため、これを可能とする技術が新エネルギー普及の切り札とされています。スマートグリッド駅構内を利用した商業施設事業。乗降客の多い駅は、既存の商業施設や路面店とは異なる圧倒的な数と幅広い層の人が行き来するのが特徴。立地や利用者の層などそれぞれの駅にあった魅力的な店舗展開が求められています。駅ナカビジネス通信機能を持った次世代電力メーター。ネットワークを通じて家庭内の電気機器と接続することで、必要な電力量をリアルタイムに把握できるため、全体の発電量を細かくコントロールするなど、電力供給の最適化を図ることが可能とされています。スマートメーター航空連合とは、世界的規模の航空会社間の連合組織のこと。同じグループの航空会社による共同運航便の運航、チェックインカウンターやラウンジの相互利用、マイレージプログラムの相互提携など、利用者の利便性を増すサービスを提供しています。航空連合(アライアンス)電車1011業界関連用語業界関連用語INDUSTRY GUIDE27

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