る商品やサービスを売りたい企業や国家と、買いたい企業や国家とを結びつけるのが商社の役割。なかでも総合商社は、世の中のあらゆるものを取り扱っています。総合商社にとっては、“情報”は生命線とも言えるもので、常にさまざまな分野の情報を収集しています。そのため、世界各国に幅広く展開する、有力政治家・実業家とのネットワークや現地情報の蓄積は貴重な財産です。行分野では、2000年の規制緩和以降、ネット専業銀行、流通系銀行など、多様な母体を持つ銀行が誕生。また、利用者にとっての利便性を高めるために、各銀行ではネット取引も盛んになっています。技術系の知見が生かせるフィールドとしては、各金融機関が独自で提供しているアプリケーションや金融システム、社内ネットワークなど、各種システムの企画・開発があげ一方で、特定分野の商材を手がけるのが専門商社です。得意分野に特化したノウハウを持っていることが強みで、メーカーとの交渉力の強化、積極的な海外展開の実現を求めて、業界再編が行われることが予想されています。理系には縁遠い業種という印象を持たれがちですが、扱う商材や事業が広範囲にわたることもあり、機械・電気電子・情報系の知識や考え方が生かせるフィールドがあります。られるでしょう。マスコミ業界に目を向けると、放送分野は技術革新が著しく、急速にデジタル化が進んでいます。技術系のフィールドとしては、放送・送出技術などがあげられます。テレビ放送の主流は、地上デジタルテレビ放送が提供しているフルハイビジョンから、さらに高精細な映像や高音質の音声が楽しめる4Kや8Kに移行しつつあり、滞りなく放送ができるよう技術面で支えていく役割を担います。世の中のあらゆる商品・サービスを取り扱いグローバルに活躍できるフィールド銀行や保険会社、テレビ局などでも技術系のニーズは豊富商社その他(金融、マスコミなど)もともと総合商社は、事業本部が独立した企業体の機能を有する「事業本部制」を導入していましたが、これをさらに推し進めたのが「社内カンパニー制」。従来の事業本部になかった人事権や人材採用、査定の権限が加わり、自主・自律性が高まります。社内カンパニー制クオンツとは、高度な数学的テクニックを駆使して、投資戦略や金融商品を考案・開発すること、またはその専門家のこと。ロケット工学を専攻した科学者が、物理学の手法を金融工学に取り入れたのがきっかけとされています。クオンツ国や企業が二酸化炭素などの温室効果ガスを一定量に限って排出してもよいと割り当てられた権利。排出枠が余った国や企業は、足りなかった国や企業との間で権利を取引してもよいとされているため、この分野に進出する商社も多くなっています。排出権取引ビジネス金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語。スマートフォンでの決済やビッグデータなどの最新技術を駆使した金融サービスのこと。人工知能を使った資産運用や、家計簿管理の自動化など、新しいサービスを次々と提供しています。フィンテック(Fintech)泥土が堆積したシェール層から採取する天然ガス。従来のガス田とは異なる場所から産出され、非在来型天然ガスと呼ばれるものの一つです。現在では技術革新が進み低コストで採取できるようになり、低価格での供給が可能となりました。シェールガス4Kテレビとは表示画素数がフルハイビジョン(縦1,080×横1,920)の4倍(縦2,160×横3,840)ある高画質を追求したテレビ。大画面でも、小さな文字や映像の細部までクリアとなり、次世代のテレビとして家庭での普及が進んでいます。4Kテレビあ銀1516業界関連用語業界関連用語INDUSTRY GUIDE30
元のページ ../index.html#32