企業研究&就活準備ガイド 機械・電気電子・情報系 2026
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機械系活躍している先輩たちのフィールド数学・情報系電気・電子系高専給水所や増圧ポンプ所では、電気・ポンプ設備などの点検や補修作業、異常発生時の対応などを行っている。「日々の仕事を通して、東京の水を守っているという使命感と大きなやりがいを実感している」と日比野さん。「職場は何でも相談できる環境で、社員の成長とキャリア形成を応援してくれる会社です」と島村さん。人々の日常生活に直結し、企業の経済活動を支えるライフラインとして重要不可欠な水道事業。「東京水道」は、東京水道局とともに、都民の生命の水を預かり、365日24時間体制で、都内全域に安全でおいしい水を供給し続けている。この安定供給の中核を担っているのが技術系総合職の電気・機械部門だ。「川から取水した原水を浄化し消毒して、安全でおいしい水にすることが浄水場の仕事」と語る日比野さんは入社後、浄水管理部の運転管理グループに配属された。「一定の品質を保った水をいつでも届けられるよう、急速ろ過など浄水処理の各工程における水質管理、電気設備や機器の点検、監視画面での設備の運転状態の確認、異常発生時の対応などに24時間体制で携わっています」そして現在、東京水道局で行っている現場系業務の大半を同社に移す業務移管が進められており、その一環として、2024年から保全管理グループに異動した。「設計・工事監督業務のほか、故障の未然防止と機能維持のための日常巡視や定期点検、補修業務などを行っています。異動してすぐ水道局の業務を引き継ぎ現場での対応力を高めたいの頃、電気点検の作業責任者として手順書の作成から当日の現場監督までを担当しました。先輩のアドバイスを受けながら、効率よく作業を進めるためにはどうすればよいかを考え、無事終了できた時は達成感を感じるとともに、責任ある業務を任せていただいたことが大きな自信につながりました」と語る。「小右衛門事業所では無人給水所を含む5つの給水所を管理。浄水場で作られた水を各給水区域内に安定的に送る給水所や配水管附帯設備などの稼働状況の点検や監視、簡単な補修作業など施設の維持保全管理を24時間体制で行っています」と語る島村さん。最も印象に残った作業は入社2年目に行った高圧設備の点検だという。「2年に一度の大きな点検で、一つの施設を停電させ、夜間に作業を行いました。私は主担当として適切な養生を行うための手順書を作成。前回は私の入社前のことで、確認事項も多く大変でしたが、わからないことはすぐに調べ、何よりミスをしないよう落ち着いて作業に臨むことを心がけました。先輩方の支えもあり、無事に終えることができた時は達成感が得られ都民に安全な水を供給する責任とやりがいのある仕事ました。この経験を別の作業に活かすことで自信につながり、成長を実感できています。蛇口をひねれば安全でおいしい水が出てくるという、当たり前の日常を支えていることへの重責とやりがいを日々感じています」今後の目標について、奇しくも2人が同じ内容を語ってくれた。「まだまだ学ぶべきことは多々あります。今後も技術や知見を深め、災害を含むいかなる状況にも臨機応変かつ迅速に対応できるスキルを身につけ、人間力を養いたいです」若手のうちから責任ある仕事を任され日々成長している2人の目はしっかり将来を見据えている。本社所在地:東京都東京水道株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は33

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