企業研究&就活準備ガイド 機械・電気電子・情報系 2026
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仕事を知る新たな価値創造へ―挑戦する企業線路のメンテナンスを通じ安全・正確な鉄道輸送に貢献線路のメンテナンスや新設工事を通じて技術的にJR北海道を支える北海道軌道施設工業。作業の機械化・効率化などにより機械系や電気電子系などの出身者たちの専門を活かし、「技術者」としての誇りを胸に事業を通じて社会貢献を続けている。CHALLENGE北海道内で軌道工事の元請として、80年近くの歴史を誇る北海道軌道施設工業。社名が示す通り、線路補修やバラスト(砂利)、枕木、レールなどの材料交換工事、大型機械による補修工事、線路を横断する道路橋や橋梁、トンネルなどの鉄道構造物の新設・保全・改良工事等を手がけている。一方で、同社では多彩な人材が活躍している点も特徴だ。年齢や価値観の違いはもちろん、学生時代の学びもさまざま。「線路の保守に用いられるマルチプル・タイタンパーという精密機械があります。線路を持ち上げてミリ単位で動かす機械で、ここでは機械系の学びが活かせます。他にも電気系統のメンテナンス等では、電気系出身者も活躍しています」と猪口常務。基本的には狂いが生じた線路を直す「機械部門」、小型機械や人力で材料交換を行う「軌道部門」がある。さらに「新入社員研修を3か月(6か月)実施するなど、ゼロから技術が身に付く環境です。6年目まで毎年フォロー教育を行っており、その後もレベルアップ教育や資格取得などでキャリアを形成できるようにサポート。そのため学生時代の学びにかかわらず、施工計画や施工管理を行う技術者や、多様な専攻出身者が活躍できる社風レール・枕木・バラスト(砂利)からできている線路は、列車の走行によるダメージを吸収する。つまりいずれは壊れることを前提として作られている。そのメンテナンスと材料交換が主な事業だ。今後、新函館北斗と札幌を結ぶ約212kmの北海道新幹線の延伸による線路敷設でも、元請として大きな役目を担っているため、会社のさらなる飛躍が期待されている。建設北海道軌道施設工業(JR北海道グループ)36

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