機械系活躍している先輩たちのフィールド数学・情報系電気・電子系高専プラント建設は様々な図面や計画書の作成が必要。法律や規格の知識も積極的に身に付けて行く姿勢が必要だ。先輩や上司ともフランクに話ができる、のびやかな社風が魅力。あたたかいチームワークが育っている。学生時代に学んだ知識は理系のバックグラウンドとして顧客ニーズの把握などの場面に役立っている。プラントが完成するまでには多岐にわたる工程があり、コストは億円単位、期間は年単位にもおよぶ。EPCの計画から、実行中のコスト、スケジュール、品質のバランスまでをコントロールし、建設を成功に導く役割を担うのがプロジェクトエンジニアの福田さんだ。「社内は勿論、顧客やベンダー、施工業者との良好な信頼関係の構築を大切にしています。プロジェクトマネジメントのスキルは実務を通じて身に付けました。大学で専攻した化学工学もプラント設計に直結する内容が多く、業務に役立っています。プロジェクト遂行中は追加・仕様変更や遅延トラブル等が発生し、困難な状況に直面することもしばしば。様々なステークホルダーと協力して不確定要素を一つひとつ潰し、最適解を決めてプロジェクトを前に進めます。調整力も経験も必要ですが、プラント建設の舞台をコントロールする醍醐味はこの仕事ならではです」特に成長を実感した場面は、建設現場での経験とのこと。「入社後初めて担当したプロジェクトで、詳細設計から建設、試運ベストシナリオを実現するプロジェクトマネジメント転まで一連の工程に携り、現場では一部工事の施工管理も任されました。目の前で工事が進むのを見て、施工要領書に書いた一言一句の意義が線でつながった感覚を今でも覚えています」と力強く語った。プラント建設において重要な役割を果たす設備が配管だ。配管のルート計画を立案し、プラントの機器構成、制御方法を示すフロー図や機器配置図の作成なども手がけるリードエンジニアが平見さんだ。「配管はプラント内の機器と機器をつなぎ、危険物などを含む流体を運搬する、とても重要な設備です。配管設計には空間を把握するスキルが大切。お客さまの求めるプラントの全体像を理解しながら何もないところから機器の配置や配管ルートをイメージし、それを各種図面や設計書に落とし込み、具体化して行きます。設計全体のとりまとめ役を担うことが多いため、情報整理も大切です」学生時代は環境工学を専攻。物理、化学、生物を幅広く学んだ。プラントのプロセスや設備構成を理解する上で化学の知識が役立ったという。また、1年前に担当し重要な役割を担う配管設計将来は海外案件にも挑戦たコンプレッサーの増台計画の案件は大きな経験になった。「それまでは参考となる既設プラントがある中で設計を行っていましたが、これはイチから機器の配置の計画を立てました。知識を振り絞り社内外で繰り返し打合せを行い、自力でやり切った初めての案件でした」と当時を振り返る。福田さんは「様々な国や地域、製品のプラント建設に携り、多くの人の生活を支えたい」と話す。平見さんは「プラント建設を通して世界各地の暮らしを豊かにする仕事に携りたい」と顔を輝かせた。海外諸国にも多くの実績を持つSCEC。二人のエンジニアが見据える未来は夢では終わらない。本社所在地:千葉県住友ケミカルエンジニアリング株式会社(住友化学グループ)CHECK THE NAVI詳しい情報は41
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