仕事を知る新たな価値創造へ―挑戦する企業白紙から描ける電気設計の醍醐味専門家集団としての提案力が強み電気・空調・給排水など全ての設備に精通する設備設計のエキスパート集団・テクノ工営。「電気設備の設計事務所という選択肢があることや、その醍醐味を知ってほしい」と語る西日本支社設計室/上席執行役員の藤井さんに仕事内容や今後の展望について伺った。CHALLENGE電気・空調・給排水設備などの設計を手掛ける設備設計事務所として、そして省エネルギー支援のコンサルティング会社として発展を続けるテクノ工営。同社の実績には高度な専門性を備えた建造物が多く、電気設備設計を担う社員たちはその施設にふさわしい照明・情報通信計画に力を注いでいる。例えば病院では、天井を見る時間が長い寝たきりの患者さんの心が休まるような柔らかい照明を計画したり、居心地の良い外来の雰囲気を光で創り出したりと、施設を訪れる人たちをイメージしながら設計を進めていくのだという。また近年、半導体研究施設、オープンラボなどの高度教育環境では、セキュリティ設備のニーズが増加。指紋認証や入退室管理、監視カメラなどの情報通信計画においても電気設計者たちが腕を振るっている。自然災害時に事業への影響を最小限にするオフィス環境の整備は、どの企業にとっても重要課題。同社はコンサルタントとしてBCP(事業継続計画)対策の立案・計画の支援も行っており、災害想定での設備改修設計も手掛ける。災害対策拠点となる市庁舎の改修施設に応じた電気設備計画災害時の電源確保も課題エコロジー・ホスピタリティ・セーフティ・サスティナビリティの4つのキーワードの下、ZEB化や環境性能の実現に長けた設備設計事務所として、次世代型の環境創造に挑んでいる。医療機関や教育機関、公共施設などのほか、名だたる施設も多数手掛ける。その施設にふさわしい照明や通信設備を一から描き出せる、醍醐味に満ちた仕事だ。建築設計テクノ工営46
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