機械系活躍している先輩たちのフィールド数学・情報系電気・電子系高専「自社のイギリスチームと連携し、コロナ禍においてもグローバルに拡販を成功させました」とMさん。「仕事中は議論が白熱することもありますが、終われば一気に打ち解け和気あいあい。毎日楽しい」とTさん。従業員の家族も参加するサマーフェスティバルや体育大会、部活動・サークルなど、風通しの良さは抜群だ。「持続可能な社会を支える世界一の『精密』を誰よりも先に創る」というスローガンのもと、精密技術の差別化と優れた製造ノウハウによりさまざまな社会課題の解決を図る住友精密工業。「航空宇宙」「産業機器」「ICT」の3つの事業を通じ、安全・安心な社会や地球環境にやさしい省エネルギー社会の実現、世界規模での製造基盤づくり、スマート社会の実現を目指している。ICT事業でMEMS技術を活かしたジャイロセンサ開発に携わるMさんの仕事をのぞいてみよう。「私はジャイロセンサの新製品開発に携わり、研究開発された製品の量産化および出荷検査をするための設備をつくる仕事を担っています。ジャイロセンサとは回転の速度を測定するセンサで、鉄道や航空宇宙、海洋など幅広い分野で使用されています。特に当社のMEMSジャイロセンサは、海外のお客様から高く評価されているのが誇り。入社1年目にドイツで開催された小型の人工衛星向け展示世界に通用する精密技術とものづくりが強み光、レーザーを超える高性能MEMSジャイロを会に同行した時は、直接お客様から評価を聞き感激しました。MEMSジャイロセンサは一般的に光ファイバーやリングレーザーのジャイロセンサより精度が低いとされていますが、当社の製品は高性能かつ低消費電力である点を認めていただきました。今後は航空宇宙・海洋向けセンサを中心にリーダーとして、光やレーザーのジャイロセンサを凌ぐ高性能かつ低コストのMEMSジャイロセンサの量産化を実現し、自社製品のシェアを拡大するのが目標です」航空宇宙事業に携わるTさんは幼い頃からの夢を叶え、航空技術者として活躍している。「私は入社以来、航空機用降着装置の電子制御機器開発に携わり、そのソフトウェア開発を担当しています。降着装置まわりには主脚ブレーキ制御システムなど重要なものが多く、信頼性要求が非常に厳しいのが特徴です。設計仕様を決める際も合理性や妥当性に基づいた設計思想の徹底が不可欠になりますが、私は要求を満たす製品を自分の頭で考え、設計できることに大きなやりがいを感じています。とはいえ、航空機の開発期間は民間機であれば10年以上と非常魂を込めた設計で悔いのないものづくりをに長く、細かな書類作成など地道な仕事も多いので、自分が航空機をつくっていることを忘れてしまいそうになる時もあります。そんな時は、工場や空港に足を運び、自分の仕事が航空機の安全を担っていることを忘れないようにしています。将来はさまざまな航空技術者を束ねるリードエンジニアになり、自分が携わった製品を世に送り出すとともに、多くの人に役立つ航空機開発に貢献していきたいです」若いうちから、当人が望めば海外での活躍や学会発表などに挑戦できるのが同社の魅力。自分で道を切り拓き、成長したい人には最適な環境だろう。本社所在地:東京都/兵庫県住友精密工業株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は51
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