企業研究&就活準備ガイド 機械・電気電子・情報系 2026
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仕事を知る新たな価値創造へ―挑戦する企業約80年もの歴史を有する児玉化学工業は、プラスチック樹脂の加工を専門とし、自動車内外装部品や住宅設備向け製品といった暮らしに身近な場面で社会へ貢献してきた。現在「モビリティ」「リビング」「アドバンスド&エッセンシャル」の3領域において、数多くの部品や製品を提供している。2024年6月に就任した北村他素材との融合が未来への鍵に社長は、同社が培ってきた技術を基に、サステナブルな社会の実現を目指している。それは単に環境にやさしい素材を使うにとどまらない。「軽量で加工性が高く、強度も兼ね備えているプラスチックに付加価値を与えれば、さまざまな可能性が広がります。他の素材との融合などは最たる例です」例えば、同社のGMT新工法では、ガラス繊維を組み合わせたプラスチックにより、多様な自動車部品製造を実現した。他にも不織布を重層して断熱性を持たせたり、カーボンファイバーと合わせて難燃性・絶縁性を実現。これらの技術を土台に、好調なモビリティやリビングに加え、エネルギー・インフラなどの新分野にも果敢に挑戦していく構えだ。「人に寄り添う人的資本経営、挑戦できる社風づくりに尽力しています。手を挙げれば多くのチャンスがつかめる。そんな会社であり続けたいです」と、北村社長は若手に大きな期待を寄せている。高度なプラスチック成形技術で持続可能な社会づくりに寄与児玉化学工業では創業以来、プラスチック樹脂成形に関して、受注・製図から出荷・納品まで一気通貫して手がけてきた。従業員数200名以下の小規模な組織ながら独自工法の開拓にも余念がない。業界内で確かな存在感を発揮する同社の強みに迫った。CHALLENGE1 射出・押出・真空という3つの樹脂成形の他、プレスや塗装などのさまざまな加工技術が児玉化学工業の強み。 2 同社の自動車部品技術であるGMT新工法は、乗用車に搭載される座席の骨組みなどに使用されている。12児玉化学工業は、写真の西湘工場の他、埼玉や静岡、さらには海外にも製造拠点を構えている。取材では北村以知雄代表取締役社長が会社の魅力を語ってくれた。「社員それぞれがプロ意識を持ち、モノづくりに情熱を捧げていく姿勢を持っているおかげで、常に新しい技術を生み出すことができています」と北村社長は自負する。化学児玉化学工業機械系活躍している先輩たちのフィールド数学・情報系電気・電子系高専本社所在地:東京都児玉化学工業株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は68福田4P02G12023

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