企業研究&就活準備ガイド 機械・電気電子・情報系 2026
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仕事を知る羽ばたく未来へ─仕事のメソッド自動車やエアコン、業務用冷蔵冷凍庫などに欠かせない部品“温度自動制御機器”の開発・製造を行っている不二工機。相馬さんはその技術部に所属し、エアコン内に発生したドレン水を排水する装置、ドレンポンプの評価や機能テストを担当している。「ドレンポンプは小型・軽量化のため、多くの樹脂部品で構成され確かな性能を発揮できる製品を届けるためにています。樹脂部品は材質、金型の精度、成形条件により寸法や強度が異なります。そこで生産面で変更点があった際、ポンプの性能が正しく発揮されているか評価を行うのが現在の仕事です」最初はシンプルな部品の寸法測定や絶縁性能の確認といった評価から始まり、経験を重ねて現在では多くの部品を組み合わせて作られるモーターなどの不具合の評価にも携わっているという。「部品ひとつでも変更になると、現行品と同等の性能が発揮されるとは限りません。その理由をわかりやすく説明する報告書の作成にも注力しています」試験の背景理解が深まり試験方法の工夫も身についた相馬さん。「評価の現場で得た経験をもとに新製品設計にも携わりたいです」目的に合った機能テストを提案できる知見が身につく機能を評価する本当の意味を理解し、最適な手法を提案するエアコンなどの空調機器になくてはならない部品、温度自動制御機器。その開発と製造に特化した事業を展開する不二工機。多くの家電や自動車メーカーから信頼を獲得してきた高い性能を支える一人である、機能評価テストを行う社員の想いを聞いた。METHOD相馬 悠吾さん技術三部ドレンポンプグループ2021年入社。工学部機械工学科卒業。大学ではプログラミングによる機械操作などを研究。生活に欠かせないものづくりに関わりたいと不二工機に入社を決めた。PROFILE1 一人で行うものだけでなく、チームで進める評価もあるそう。「メンバーそれぞれが得意なことを活かせる環境づくりを意識しています」 2 さまざまな環境に対応した試験ができる設備が整っている。機械不二工機12機械系活躍している先輩たちのフィールド数学・情報系電気・電子系高専本社所在地:東京都株式会社不二工機CHECK THE NAVI詳しい情報は69

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