企業研究&就活準備ガイド 機械・電気電子・情報系 2026
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仕事を知る羽ばたく未来へ─仕事のメソッド「面接や工場見学で社員同士の距離感に心地よさを感じたと同時に、先輩方が楽しそうに働く姿を見て志望度が高まりました」と話すのは入社6年目の一二三さん。基本設計部で船舶の上部構造(居住区、エンジンケーシング、煙突など)の設計を担当し、強度計算や振動解析を担う。「主機と構造が共振して大きな振動が起こると、構造物が壊れたり、居住性が世界を見据えた開発に挑戦損なわれたりする危険性があるため、共振しないよう設計を行うのが私たちの使命となります。自分が作成した図面通りのものがそのまま隣接するドックで造られるため、完工時の達成感はひとしおです」仕事をする上で心強いのは、縦横のつながりだ。部門を超えて協力し合う社風があり、相談し合える環境がある。2023年には、ノルウェーで開催された国際海事展に参加。造船業界の最新情報に触れたことで、あらためて自社技術に自信を持てたと同時に、ものづくりを俯瞰できるようになったそう。帰国後すぐに機械学習を導入したいと上司に相談し、研究開発プロジェクトを立ち上げた。実務と研究開発を両立し、AI導入を進めている。「AI活用を始めとしたさまざまなアプローチを試みることで、さらなる業務効率化を推進していきたい」と一二三さん。その表情は生き生きと輝いている。ノウハウや技術を継承しながら振動解析×AIで未来を切り拓く佐賀県伊万里市を拠点に数多くの船舶を世に送り出しているほか、橋梁や港湾設備などの大型鉄構造物まで手掛ける名村造船所の設計部門で、振動解析や新規研究開発プロジェクトに携わる先輩に密着!METHOD一二三 浩史さん基本設計部 船殻設計課2019年入社。機械知能工学専攻修了。大学院で潮流発電に携わり、海洋関連の仕事がしたいと造船を志望。工場見学で人の雰囲気や職場の風通しの良さに惹かれて入社した。PROFILE1 「造船は成長産業の一つ。業界で優位性を示せるよう設計に取り組んでいます」と一二三さん。 2 必要な情報を相手に伝えるスキルなど、大学院での学びが活きる場面も多い。協力し合う企業風土も魅力だという。輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)名村造船所12機械系活躍している先輩たちのフィールド数学・情報系電気・電子系高専本社所在地:大阪府/佐賀県株式会社名村造船所CHECK THE NAVI詳しい情報は89

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