企業研究&就活準備ガイド 機械・電気電子・情報系 2026
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仕事を知る羽ばたく未来へ─仕事のメソッド建設現場に欠かせない仮設足場や昇降機器を中心に、多岐にわたる製品群を持つアルインコで企画・設計開発を担う吉田さん。今取り組んでいるのは作業台〈マキシムベース〉のフルモデルチェンジだ。「建物の天井や壁の内装作業で使われているアルミ製の作業台。10年以上前の発売以来、売れ続けている製品です」と笑顔を見せる。売れ続ける主力製品のリニューアルに取り組む「発売当時、まず求められていたのは頑丈さ。でも、今はそれに加え、幅広い世代の職人さんにとって扱いやすい軽さも求められています。持ち運びが容易であれば、作業効率が上がり、建設現場のコストメリットに貢献できる。私たちの製品が現場で果たす役割は実は大きいのです」。営業担当者から現場のニーズを聞き、他社メーカーの情報も集めた上で、仕様を考える。部品一点一点を厳選し、今まで以上の安全性とともに軽量化も追求する。「自分が企画開発した製品の試作品が出来たときは、一番ドキドキする瞬間ですね」。入社2年目に携わった製品が商品カタログに掲載された時の喜びは今も新鮮に残る。定番品としての地位を固めたその製品を前に「今後は仮設機材業界のスタンダードになるような製品を作るのが夢です」と語る。安全と安心をベースに、その先の価値を追求することが製品をより進化させる。吉田さんの挑戦はこれからも続く。建設現場を支える仮設機材安全安心に新たな価値を加える子どもの頃からモノづくりが好きだった吉田さん。大学は機械工学科へ。建設用仮設機材を開発するメーカー、アルインコの事業に魅力を感じると同時に、企業の成長性にも惹かれた。吉田さんが挑むモノづくりのリアルを追ってみよう。METHOD吉田 隆亘さん生産本部 技術開発部 DX企画課2015年入社。理工学部機械工学科卒業。大学まで続けたバスケットボールでチームプレーの精神を学ぶ。2019年主任、2024年係長に昇格。リーダーシップを意識した後輩指導に取り組む。PROFILE1 若手でも意見を言いやすい風土が浸透。 2 「図面がカタチになる喜びは大きいです」。大学で学んだ3D-CADのスキルは入社後すぐに役立った。トップ写真の背景は、同社の落下防止機材<アルミ製朝顔>。金属製品アルインコ12機械系活躍している先輩たちのフィールド数学・情報系電気・電子系高専本社所在地:東京都/大阪府アルインコ株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は94

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