仕事を知る羽ばたく未来へ─仕事のメソッド遠野さんの仕事はさまざまな工場で使用される工業ガス用バルブの設計開発だ。バルブの設計開発は内部の機構だけでなく材料の性質やコストなどについても理解する必要がある。そうした知見を得る上で重要になるのが製造、生産といった他部門との連携だ。遠野さんも仕事をする上でコミュニケーションを大切にしている。コミュニケーションを通じ幅広い知識を身に付ける「配属されて間もないころ、社員旅行でたくさんの人と話す機会がありました。それからいろいろと相談しやすくなり、お互いを知っていると仕事がスムーズになると実感しました」入社したころは知識も少なく自分の仕事に自信を持てなかったが、コミュニケーションを通し知識や経験値が増えることで徐々に自信が付いた。「いまだに思うように試作できないこともあります。そんなときは周囲に相談すると、的確な助言をもらえるのでありがたいです」他工程にも関わり、幅広い知識を身に付けられるのがこの仕事の面白さだと遠野さんは言う。「製品化までの流れがわかると作りやすさやコストを意識した設計ができるようになります。バルブ設計は自由度が高く、いろいろなアイデアを反映できるので身に付けた知識を動員し、より良い製品を生み出していきたいですね」さまざまな知見を総動員し新規バルブの設計開発に挑むバルブ専門メーカーとして90年以上さまざまな産業を支えてきたハマイ。次世代エネルギー向けの高性能バルブの開発など、先進的な取り組みにも果敢に挑戦している。同社で新製品の設計開発に関わる遠野さんに話を聞いた。METHOD遠野 優太さん府中工場技術開発グループ工学部機械工学科卒業。2017年入社。次世代エネルギー向けバルブ製品の開発実績に興味を持ちハマイへ就職。入社2年目からは、これまでにない新製品の開発に取り組んでいる。PROFILE1 株式会社ハマイ 府中工場。 2 設計した試作品の検査も設計者の仕事の一つ、繰り返し検査を行いながら設計と実際の製品とのギャップを埋めていく。金属製品ハマイ12機械系活躍している先輩たちのフィールド数学・情報系電気・電子系高専本社所在地:東京都株式会社ハマイCHECK THE NAVI詳しい情報は96
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