薬学生のための就活準備ブック 2026
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慣れてきたら、徐々にスピードアップしていきましょう。 これら3つのトレーニングに取り組むことで発声に磨きがかかり、1週間もすれば話すことに自信が持てるようになるはずです。 どれだけ練習を重ねても、いざ本番となると緊張してしまう人も多いでしょう。緊張することはテンションが上がることと紙一重ですから、必ずしも悪いことではありません。ただし、緊張のあまり準備したことまで言えなくなってしまうのは問題です。心が緊張すると、体の筋緊張したときには、姿勢、目線、口調の3つが乱れる傾向があります。逆に言えば、どんなに緊張していたとしても、この3つが乱れなければ「あの人は落ち着いている」という印象を与えることができるのです。 姿勢の乱れは、片足重心や無駄な手足の動きといった部分に表れます。背中側に壁があるようにまっすぐの姿勢を保ち、腕の位置を安定させておきましょう。 目線の乱れは、まばたきの異常な多さや、目線があちこちに動く(あるいは下を向いたままになる)というかたちで起こります。面接官が複数いるような場合は、1つの肉がこわばり、声が震えたり出にくくなったりします。そうした体や声の変化を意識すると、より強く緊張するという悪循環に陥ってしまいがちです。 実は、話し方のプロであるアナウンサーも、本番中はとても緊張しているもの。それを視聴者に悟られないようなテクニックがあるからこそ、落ち着いて見えるのです。体をコントロールし筋肉を上手に使うことで、伸びやかな声が出せます。その声を聞くことで、精神的にも安定する……といった、先ほどとは反対の好循環が生まれます(図4)。 つまり、まずは体の使い方を意識することが大切なのです。人間がセンテンスごとに1人へ目線を配ると決めておき、ゆっくりと目線を動かすようにしましょう。 口調の乱れでありがちなのは、「え~」「あの~」といった無駄な言葉の連発や、過剰な早口など。いずれも、自分の話し方を録音するなどして癖を知っておき、十分な練習を重ねることが大切です。 面接時の緊張は、「自分が審査されている」という意識の強さに起因することもあるようです。しかし、そもそも就職活動は「最適な相手を見つける機会」ですから、法人が学生を選ぶのと同時に、学生も法人を選んでいるはず。対等な立場であることを認識し、自分も相手を見極めるという姿勢になることで、余計な緊張も和らぐのではないでしょうか。 ベストパートナーを選ぶという意味では、就職活動は恋愛やお見合いに似ているようにも思います。誰かと恋人になりたいとき、相手のことをよく知ってアプローチし、自分の魅力が最大限伝わるように工夫しますよね。また、いつもより自分磨きにも力が入るでしょう。相性ぴったりの相手を見つけるつもりで、就職活動を楽しめるようになるといいですね。床に寝転び、おへその下に手を当ててみよう。肺ではなく、お腹から先に膨らむように息を吸うことで、腹式呼吸が意識できる。腹式呼吸トレーニング動画はこちら緊張で乱れるのは姿勢・目線・口調就職活動は恋愛?楽しむ気持ちを忘れずに腹式呼吸のトレーニング図1「ラララララララ」「リリリリリリリ」「ルルルルルルル」というように、連続して同じ音を発音するのがポイント。舌の体操図3体の力を抜いて笑顔を保つ→大きく伸びやかな声が保てる→「自分はリラックスしている」と意識できる。緊張対策トレーニング動画はこちら体・声・心の好循環図4口の四隅を最大限に広げる。唇をつぼめて突き出す。口を横いっぱいに開く。口角を横に広げ、口全体を逆三角形にする。縦長の楕円形になるようにする。口の体操動画はこちら口の体操図2あえいおう話し方教室 KEE’Sへのお問い合わせ学生を内定へ導く「100%就活成功塾!」はこちら株式会社KEE’S〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-1-22 恵比寿ネオナートアネックス 2階Tel.03-6721-9671  URL https://www.kees-net.com17

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